WaversaSystemsのエンジニアによる「WAPデジタル真空管プロセッサー」の紹介です。

2017/10/19

WAP(Waversa Audio Processor)は1つのアルゴリズムだけで構成されたチップではなく、様々なプロセッサーが融合する構造です。

WDACに共通で搭載したプロセス方法は、原本追跡アルゴリズムであり、多くの方々に知られてきてます。
WDAC3系とVDACおよびWAMP2.5に追加で搭載したアルゴリズムはアナログ回路の歪み補正です。
これによって、3シリーズ以降からは低域帯を強調せずに前後にも広くステージングを形成するようになりました。

今回紹介するWAPアルゴリズムは真空管プロセッシング技術で、真空管が動作する原理と現象の研究結果をデジタルで再現する技術です。

真空管が暖かい倍音に安らぎを感じる事は知られているが、真空管を使用する事での不便さも存在します。
しかし、真空管を体験したオーディオマニアは、簡単に真空管オーディオから離れることはできない部分もあります。

真空管プロセッシングは、真空管によって増幅する際に発生する2次倍音をリアルタイム演算で処理し、結果的に真空管が無いアンプから真空管アンプのような暖かい倍音を感じられるようになります。

一般的に良い真空管とは、このような倍音の内容によって評価されます。もとより、正確な測定値が何%といった基準はないが、私がかつてから1つの方法の測定基準で市場にある真空管を測定してきた結果、高価なものはそれなりに倍音も高いです。
それならばもっと高い倍音の音を聞きたいならば、いくら良い真空管を付けても限界が存在するため、人為的に倍音を得ることが唯一の方法です。

私の測定基準で10%に達するWESTERN ELECTRICの倍音も、真空管プロセッサーによって簡単に設定することができ、更にもっと高い倍音も設定可能となります。
このような真空管プロセッサーは多くのリソースを必要とする高速アルゴリズムであり、高価な大容量のFPGAを必要とします。従って、このアルゴリズムはフラッグシップDACで初搭載する予定です。