オーディオCDプレイヤーはいくつか問題を抱えてます。
CDピックアップ、CDメカニズム、サーボ制御など、古くとも高い精度の技術が必要で、内製化ができないと高品質な製品を完成させるのは困難です。
市販のモジュール導入も可能ですが、過去にこれらのモジュールを数百個単位で輸入し、テストしましたが問題が多く、解決にはならないというのが結果でした。
ファームウェアを直接書きたくとも、非公開が原則のため不可能です。
昨年、結局はオーディオCDモジュール150個教を廃棄せざるを得ませんでした。
WCDTも設計を何度も変更し、結局DVD-RWベースでリリースせざるを得なかった理由です。
オーディオCDドライブはピックアップを除く部分を自社開発することを目標に開発を進めており、
技術的には完成段階に達しつつあります。
通常、オーディオCDはピックアップの状態やメカニズムの劣化などをユーザーが把握できず、問題が発生して再生不能になった時点で初めて修理に出すことになります。
今回完成した技術的要素は、ピックアップの経年劣化に伴うエラー率をモニタリングし、交換時期をユーザーに通知するとともに、ユーザーが容易に交換可能できる構造で設計してます。
CDはCross-Interleaved Reed Solomonという誤り訂正を採用し、場合によって補間処理(interpolation)も行うため、完全には読み取りできなくてもユーザーには判別できないという限界があります。
したがって、
- 現在の状態が完全に読み取れているか(エラー訂正によりエラーが完全に復元されているか)、
- エラーが発生したが補間法(interpolation)によって再生を継続しているか、どの程度発生しているか、
これらによってピックアップの清掃が必要か、あるいは交換すべきかを把握できるようにします。
また、サーボ制御などを自社開発し、オンラインアップデートによってユーザーの意見から必要な機能を反映する方向で設計しています。
通常、CDモジュールはファームウェアで固定され変更不可が一般的ですが、これをオンラインで更新可能とする理由は、CDメカニズムの経年劣化に伴い、変更が必要なパラメータが存在し、可能な限り正常動作範囲を維持しつつ、ユーザーに交換用チップ部品とタイミングを通知することを目的とするためです。
交換は簡単なため、必要なパーツのみを確保しておくのも良い方法でしょう。
デザインについて、現在Waversa Systemsの詳細機構設計に基づく製造はAIを活用しており、トラブル発生の可能性を排除して進めてます。
AIによって部品間の相関関係を解析し、組立時に発生する問題を事前に把握し、例えばCDカバーの電動動作にシミュレーションもAIで可能になってます。
初のCD対応製品、WCDT-PRO
DVDマルチドライブではなく、古典的なCD対応のWaversa Systems初製品がWCDT-PROです。
トップローディング方式でカバーは自動で80度まで開きます。
モードによって開いた状態でも再生が可能で、閉じれば自動再生を開始します。
ただしこれらの機能は全てインターネット経由で更新可能なため、ユーザーフィードバックを反映する予定です。
洗練された電流センシングで動くカバーに触ると停止し、その後自動的に元の位置に戻るよう設計されています。
継続的なチューニングとアップデートにより、最も高級感のある開閉で調整中です。
複数のベアリングを使用し、かなりの力でもカバーを壊すのは難しい構造で設計しており、かつ交換も簡単です。
USB-Aデュアルポートは外部ストレージなどに対応するもので、必要に応じてマウスもサポートします。
HDMI映像出力はアルバムアート、再生情報などを提供し、マウスによるトラック変更などをサポートします。
2つの外部クロック入力に対応し、内部クロックはPRO製品向けに2つのOCXOクロックを搭載します。
内部バッテリーは外部出力段のノイズ低減に使用し、内部には多数のアイソレーターが搭載します。
PROシリーズラインアップの製品として開発中です。
Waversa Systemsは現在、映像関連のプロジェクトが多数待機中で、予定された既存ラインアップ以外のオーディオラインアップは急がずに進める予定です。
※映像関連プロジェクトは業務用で、人工衛星ペイロード、ロボット用映像処理、自動運転用映像処理、ドローン用映像処理など、様々なプロジェクトが進行中です。
半導体事業も含め、これらによる収益がWaversa Systemsのオーディオ事業に再投資される構造です。
なぜ汎用ドライブ(DVD-RW等)から脱却し、「自社製メカニズム」にこだわったのかという背景、AIを活用した設計を、代表のシン博士が自ら語った記事です。
さらに衛星やロボットなどのB2B事業の利益をオーディオに還元しているという経営的背景も書かれてます。
今後のWaversa Systemsラインナップと開発状況にご期待ください。