Waversa Systems Japan

ウェーバーサシステムズ

10月 2017アーカイブ

釜山国際オーディオショー2017・レポート

釜山(首都ソウルは韓国の北部にあり、第二の都市プサンは南部にあります)で楽しめる唯一のオーディオショー、2017メロン釜山国際オーディオショーが10月21~22日に開催されました。

釜山国際オーディオショー2017・準備編に続いて、イベントレポートをお届けします。

予想を超える多くの来場者

初開催となった2017メロン釜山国際オーディオショーは、初日から各種のオーディオ機器を体験しようと来場者でいっぱいになりました。

最上級の超ハイエンドオーディオからトレンドのワイヤレススピーカー、各種アナログオーディオと最先端のデジタル技術を体験できる今回のオーディオショーは、多くのブランドとブースごとにリファレンス級機器でマッチングさせた展示によって、最初の一歩を確かに踏み出し、充実したセミナーや公演で来場者の満足度も高かったようです。

WaversaSystemsブース

オーディオショー展示場を訪れた多くの来場者
オーディオショー展示場を訪れた多くの来場者
各ブースでは予想を超える多くの来場者が集まり、デモンストレーション、新製品発表会、様々なトピックの講義と製品セミナーが開かれました。
金管5重奏やジャズコンサートなど、レベルの高い公演も楽しめました。
ケーブルでオーディオチューニングする方法についてのセミナー
ラッキーバックイベントは、大きな反響を集めました。
当選して喜ぶ観客

釜山国際オーディオショー2017・準備編

10月21日と22日の2日間、韓国の釜山で2017Melon釜山国際オーディオショーが開催。

Melonとは韓国最大と言われる音楽サービス。今年からハイレゾ対応のストリーミングも始まり、オーディオショップの試聴室など、ハイエンドオーディオ向けにも展開中です。

参加企業の各ブースごとに、複数のシステムが設置され、様々なサウンドを楽しめるのが見どころ。
海外のハイエンドオーディオブランドが大挙し、YG AcousticsのSonja 2.2スピーカーが韓国初公開、発表されたばかりのB&W 700シリーズ、アジア初公開となるDynaudioのBluetoothスピーカー「Music」、Wilson Benesch Resolutionスピーカー、Dan D’Agostino Progression Stereoパワーアンプなど、最新ハイエンドシステムがブランド別、システム別に豊富に公開されます。

WaversaSystems

アナログとデジタルの高い開発力を示す、ニューモデルのNAS3 / PHONO3T / DAC3T / AIOオールインワンアンプとVシリーズなどの真空管システムを展示。

Audio Outlet

ターンテーブルで最高のサウンドを聴かせると準備中。
Piega Master Line Source 2スピーカー
Constellation Performance Virgo III Preamp
Constellation Performance Centaur II Mono Poweramp
Lampizator Golden Gate DAC
Aurender W20
Waversa Systems W PHONO3T
Elac Miracord 90 Anni

ヘミングウェイ

最新作Creation Sケーブルなど様々なケーブル、超ハイエンドシステムでハイエンドケーブルのサウンドを。

ALLNIC

初公開となる大型真空管アンプM-5000 Titanパワーアンプ
T2000 25thプリメインアンプ
T1500 mk2プリメインアンプ
L7000プリアンプ
L8000 DHTプリアンプ
M3000 Mk2パワーアンプ
A311Mパワーアンプ
D5000 DAC
HPA-3000GTヘッドフォンアンプ
H-7000Vフォノアンプ
ZLテクノロジーズケーブル、ウィルソンベネシュディスカバリー2など、最高の真空管アンプのサウンドを。

Courbe&Cosmotech

フルレンジスピーカー F-800をはじめ、クールベオーディオのスピーカーとコスモテックの最新アンプを公開。

J&A

ソウル大美術学部教授のデザインと特別な金属加工で作られたAERO 500シリーズを発表し、さまざまな製品を披露。

サウンドツリー

手作業で製作する様々なデザインと木素材のディフューザーとアコースティックフォーム、ベリリウムなど様々な特殊素材で製作されたCosmic Boardを展示。Tellurium Q Speaker CablesとATC Professional Speakerを展示し、サウンドエンジニア出身の開発者がルームチューニングについてスピーチします。

ロイコ

Sonus faberの最新スピーカー、B&W 800シリーズと新型700シリーズ、Mcintosh、Octave、Ayre、Dan D’Agostinoの最新型モノブロックパワーアンプJeff Rowland、Linn、Audioquestなど、様々なハイエンドサウンドの頂点を目指した展示。

AVプラザ

B&Wの800 D3 Speaker
Dan D’Agostino Momentum Pre
Dan D’Agostino Momentum mono Power
Linn Klimax Katalystなどを準備中。

GLV

YG Acoustic Sonja 2.2を公開
MSB Select DAC II
MSB Universal Media Transport V
Viola Bravo 2パワーアンプ
Aurender W20ミュージックサーバーなど、超ハイエンドサウンドを公開予定。

KONE AV

Wilson Audio Alexxスピーカー
Boulder 3060 Stereoパワーアンプ
Boulder 3010プリアンプ
Boulder 2120 DACなど、ハイエンドサウンドシステムを公開。

TOP Audio

Mola-Molaプリ&パワーアンプ
Voxativ Zethスピーカー
BATアンプ
TotalDAC DAC
Kiso Acousticスピーカー
Einstein TUNE Phono
Zonotoneケーブル
Voodooケーブルなど、ハイエンドサウンドを公開。

sound STUDY

WHT PR4スピーカー
Thrax Audioの真空管アンプ、DAC
ハイエンドZensati、Stealth、PSC Audioケーブルを公開。

テイン機器

アジア初公開のDynaudioのBluetooth Musicをはじめ、Dynaudio New Focus XD、Dynaudio XEO2 / XEO4 / XEO6。
Audio Analogueフラッグシッププリメインアンプ
Avantgarde Acousticスピーカーとアンプを発表。

E.S Audio

Synergistic Research Galileo UEF Cables
Synergistic Research UEF Fuse
Synergistic Research Active Ground Block
Synergistic Research HFT
Gigawatt PF-1e / PF-1 MK2 / PF-2 MK2、PC-4 EVO
Kaiser Spline Diffuser 1
Albedo Silver Monolith cablesなどを展示。

HiFiStay

新型ラックを公開、ヒット作のKlaud Nainなど、様々なアクセサリーやチューニングアイテムを展示。

CODIA

Codiaラックと様々なオーディオアクセサリーを展示。

WAPデジタル真空管プロセッサー

WaversaSystemsのエンジニアによる「WAPデジタル真空管プロセッサー」の紹介です。

2017/10/19

WAP(Waversa Audio Processor)は1つのアルゴリズムだけで構成されたチップではなく、様々なプロセッサーが融合する構造です。

WDACに共通で搭載したプロセス方法は、原本追跡アルゴリズムであり、多くの方々に知られてきてます。
WDAC3系とVDACおよびWAMP2.5に追加で搭載したアルゴリズムはアナログ回路の歪み補正です。
これによって、3シリーズ以降からは低域帯を強調せずに前後にも広くステージングを形成するようになりました。

今回紹介するWAPアルゴリズムは真空管プロセッシング技術で、真空管が動作する原理と現象の研究結果をデジタルで再現する技術です。

真空管が暖かい倍音に安らぎを感じる事は知られているが、真空管を使用する事での不便さも存在します。
しかし、真空管を体験したオーディオマニアは、簡単に真空管オーディオから離れることはできない部分もあります。

真空管プロセッシングは、真空管によって増幅する際に発生する2次倍音をリアルタイム演算で処理し、結果的に真空管が無いアンプから真空管アンプのような暖かい倍音を感じられるようになります。

一般的に良い真空管とは、このような倍音の内容によって評価されます。もとより、正確な測定値が何%といった基準はないが、私がかつてから1つの方法の測定基準で市場にある真空管を測定してきた結果、高価なものはそれなりに倍音も高いです。
それならばもっと高い倍音の音を聞きたいならば、いくら良い真空管を付けても限界が存在するため、人為的に倍音を得ることが唯一の方法です。

私の測定基準で10%に達するWESTERN ELECTRICの倍音も、真空管プロセッサーによって簡単に設定することができ、更にもっと高い倍音も設定可能となります。
このような真空管プロセッサーは多くのリソースを必要とする高速アルゴリズムであり、高価な大容量のFPGAを必要とします。従って、このアルゴリズムはフラッグシップDACで初搭載する予定です。

イーサネットLANのケーブルとオーディオ

Waversa Systemsのエンジニアが2015/08/06に書いた技術情報の翻訳掲載です。

WaversaSystemsのWLANケーブルとルーター間の互換性について説明します。

イーサネットは、初期の決まりは10M〜100M程度を想定して開発されたが、ネットワーク技術が発展し、ギガビットが登場してます。

RJ45イーサネット端子を見ると、合計8本の線が接続されているが、10Mと100Mでは四本のみを使用して、2つずつペアになって(TX 2ピン、RX 2ピン)送受信を行います。
以後、ギガビットでは残りの4ピンも通信に使うことになり、TX 4ピン(2ペア)、RX 4ピン(2ペア)を割り当てて、8ピンの全てを使用します。

国によって事情が異なるが、1つのUTPケーブル(シールドされてない一般的なLANケーブル)は、8つあるピンのうち4ピンをイーサネットで使い、残りの4ピンは使わないか国によって電話に割り当てたりします。
このようにピン構成が異なっても通信が可能なのは、ケーブルが接続され、機器間で交渉(ネゴシエーション)するからです。このネゴシエーションによって相手の仕様を把握し、可能な最大の能力に合わせてスピードを選択します。

例えば、4ピンだけ配線されているLANケーブルを使えば100Mbpsで自動的に選択され、8ピンケーブルを使ってギガビット対応機器を接続すればギガビット通信になります。

しかし最近は事情が異なる場合があります。仕様や規格の変化ではなく、製品の変化と言えます。
ブロードコムのチップセットでは、4ピンのケーブルでイーサネットを使う場合、自動的にギガビットでネゴシエーションを行い、再起動する場合があります。
ネゴシエーションを開始すると、接続が切れて再び接続しようとするが、その際に多くのモードをネゴシエーションで試みるので、時間がかかる場合が多いです。

イーサネットの仕様は、最初の接続時に相互ネゴシエーションによって速度が決定されるようになっているが、一方的にギガビットでなければネゴシエーションを行うチップセットが出てきてます。

オーディオ再生で使うLANケーブルは、特殊な超大容量の音源を使わない限り100Mbpsで十分です。
オーディオ用途に開発したWaversaSystemsのLANケーブルは、速度が100Mbpsの時のノイズ特性に有利に作用します。
WLANケーブルも4ピン接続なので100Mbpsで使用します。しかし、上記のような特定のハブとの互換性という問題が発生する場合があります。
この場合の対策は、ハブやルーターでWLANケーブルを接続するポートを100M bpsに設定して使ってください。
※Full DuflexかHalf Duflexはどちらでも問題ありませんので、環境や音質によって好みで選択して下さい。

100Mbps接続でNetオーディオの音質向上

ギガビットと100Mbps

現在のLAN接続はギガビット(1000Mbps)が当たり前で、100Mbpsは過去の規格になってます。
無線LANで使うスマホもタブレットも、遅いより速い方が良いに決まってます。
LANケーブルでつないでるパソコンだって当然速い方が良いに決まってます。

遅い方が音が良い

速い方が良いに決まってるLANですが、LANでオーディオを楽しむNetオーディオでは事情が変わります。
1000Mbpsよりも100Mbpsの方が音が良いんです。
理由は

  • 1000Mよりも100Mがノイズが少ない
  • 100Mでも情報量は十分
  • 10Mでは足りない

と言うことで、100Mbpsが音質面でベストの選択、らしいです。
何年か後、将来的には100Mbpsでは速度が足りなくなるかもしれませんが、当面は大丈夫そうです。

音が良い100Mbpsの設定方法

速い方が良いに決まってるので、自動的に一番速い方法で繋がるようになってます。
具体的にはLANのルーターが、接続相手によって一番速く繋がる方法で自動的に接続します。最近はこの機器がほぼ全てギガビット対応なので、自動的にギガビットで接続します。

わざわざギガビットよりも遅い100Mbpsで接続する理由もありませんが、Netオーディオの音質アップのために100Mbps接続がポイントになります。

ルーターで100Mbps接続の設定をするか、パソコンで設定するかが基本的な方法です。

LANケーブルで音質アップ

ルーターかパソコンで設定する以外に、LANケーブルを使う方法があります。

LANケーブルの中は8本の線が入ってます。以前は8本のうち4本だけを使い、残りの4本は使ってませんでした。
LANの速度が高速化するにつれ、4本だけ使っていたケーブルも、今では8本全部を使ってギガビットや10ギガビットの速さになってます。
※海外では、使われてない残りの4本を電話線にして、LANケーブル1本でLANと電話の両方が接続できる国もあったそうです。

LANの規格では8本ですが、ほんの数年前まで実際には4本しか使われてなかったので、4本しか中身が無い安いケーブルもあったようです。
100Mbpsの時代は中身は4本で十分でしたが、ギガビットでは8本全部を使う必要があるので、100Mbpsでつながるけれどギガビットでつながらない、というケーブルが原因のトラブルがあります。

これを逆手にとって、ギガビット対応の機器とギガビットのルーターでも、中が4本しかつながってないLANケーブルを使えば、ギガビットの転送ができないので、ルーターは仕方なく自動設定で100Mbpsで接続します。

4線しかないLANケーブルを使えば、ギガビットで接続できないので100Mbpsでつながり、音質アップできます。

WaversaSystemsがテストや試聴会などで使っているオリジナルのLANケーブルは、線の材料に銀を使ったり端子部分を金属削り出しで作るなどの工夫で高音質化を図ってますが、4線だけを結線することで100Mbps仕様にしてるのも高音質化のポイントなんです。
WLANCableは8本の線で4本だけ結線ではなく、100Mbps接続に必要な4本だけを入れる事で更に低ノイズ化を図ってます。

Waversa Lan Cable
WLANCable(1.5m) 受注生産 27,800円

4線だけ結線して自分でオーディオ用LANケーブルを加工すれば、安価に100Mbps接続できます。
※ノイズに影響するので端子部分は厳重に処理してください。

パソコンやルーターで100Mbps設定すれば、お金もケーブル処理の手間も無いので試してはいかがでしょうか。

 

フランスのオーディオショー

フランスの販売会社がオーディオショーに参加した写真です。

日本の他に、韓国、アメリカ、中国、ロシアで販売していて、ヨーロッパではフランスのオーディオ輸入会社が販売してます。

デジタルリセットボタンを押すか・WNAS3

「何を聞くか?」

音楽愛好家のライブラリは、その人の人生をくまなく反映する。
知人の家やオフィスを訪れ、そこにあるライブラリを見るのがとてもおもしろい。若い日のベスト盤中心のコレクションではなく、不惑を越え中年の峠を越えれば、人柄、性格、価値観が明確になる。
アルバムライブラリは、その人の多くの面を代弁する。どのような時代を生きたのか、どの世代で深く掘り下げたのかを知ることができ、時にはその人の内面、歴史も知ることができる。

しかし、CDとLPが徐々に減り、音源がその人生のキャンバスをリセットさせている。
アルバムではなく、人生の軌跡と時間、喜びや幸せを含むライブラリを、別のキャンバスに再び描くことをためらい懸念している。

しかし、このままでは、世界の変化の中で淘汰される状況になりつつある。更には、音質を最高水準に維持していたいオーディオファイルはデジタルの発展だけを座視し、私たちは時代のデジタルプラットフォームとあまりにも遠い距離をおいてきた。まだCDを所持しており、多くの時間をかけてリッピングをすることもある。結局のところはオンライン音楽ストリーミングが現在と未来に取って代わると分かってはいるが、それは我々が持っている全てのライブラリを置き換えてくれる事は無いだろうということも事実である。資本の論理に対応していない音源が、LPからCDに移りゆく中で、どのように多くの音楽が消え歴史の中に埋葬されたのかを忘れたくない。

それでオーディオファイルは、CDを面倒でもリッピングしたりLPを再び聞き始めたりもする。大衆の要求を満たすオンラインストリーミング、APPLE Music、Spotify、LINE、amazon、Googleなど数多くのサービスプロバイダが乱立している。仕事中や夜の音楽を担っていたアナログFMチューナーもインターネットの海に沈んでしまった。世界のオンラインラジオ局は、足の踏み場もない市場のように賑わっている。音質を重視するオーディオファイルは、大混乱の中で何を聞かなければならないか更に混乱に陥った。

 

「どのように聞くか?」

デジタルプラットフォームの交通渋滞にはまってしまった。数多くのフォーマット競争はもちろん、様々な流通と鑑賞プラットフォームは非常に様々なハードウェアとソフトウェアを必要としている。各機能に最適化されたデジタル機器は、それぞれが煩雑で多くの支出を要求する。統合デジタル機器の中で、独立した機器に比べて音質的な忠実度が期待以下の場合が多い。最近、このような様々な音楽プラットフォームと「高音質」という話題にふさわしいトータルソリューションを提示したメーカーがある。まさに最高水準のデジタル専門ブランド、WaversaSystemsだ。結局、どのように聞くかという課題にWaversaSystemsが肯定的に回答した。

その答えは、複数の機器を複数のインターフェイスに接続して使用する複雑多々な着脱可能な製品ではない。複数の機能を1つのシャシーの中に様々な機能やソフトウェアとハードウェアを体系的な秩序の中で具現化した。その結果、誕生したのが、デジタル統合コントロールタワーWNAS3だ。WNAS3は機能的に見ると、DACであり、DLNAレンダラーとしてネットワークストリーミング機器である。それだけではない。CDを再生できるCDプレイバックとして機能する。興味深いのは、同時にリッピング機能を搭載している。DLNAをサポートするおかげでDLNAストリーミングをサポートするので、オンラインストリーミングサービスのユーザーにとって魅力的だ。インターネットラジオに押されてはいるが、愛聴しているFMリスナーのために、高性能FMチューナーも内蔵している。

リモートコントロールと、より体系的なライブラリを管理するためにROONに対応したのは拍手したい。私はまたROONユーザーとして、優れた再生とライブラリの管理プログラムは、現時点でROONが優れているからである。ROONに対応するということは、基本的にROONコントロールプラットフォーム内のTidalとすぐに連動可能であることを意味も内包する。CDレベルを超えて24Bit音源に対応しているTidalに、WNAS3は良いハードウェア、ソフトウェアを用意している。現在ROON COREに指定ROONサーバーとして使用することはできないのでパソコンと一緒に使用しなければならない。しかしがっかりする必要はない。近いうちにROON専用WCOREを出すというニュースがある。

この他にも機能は無限大である。深夜の音楽のためにヘッドフォンアンプが内蔵されており、MOSFETを採用している。なんと四つの大電流MOSFETを活用し、強力な増幅性能を担保する。無線ストリーミングへの期待もあったが、実際には無くても十分であった。ところがROONを実行して分かった。ROON READYのほか、APPLE AirplayにWNAS3が表示された。WNAS3はiPhone、iPadなど、アップルのユーザーのための無線伝送方式の中で最も優れた音質を誇るAirplayに対応する。

 

「高音質を実現するため全力投球」

WNAS3は本格オーディオファイルのために、史上初と言えるトータルデジタルソリューションとして企画された。したがって様々な機能は、基本であり、何よりも高音質の実装が地上最大のテーマとなった。この部分ではWaversaSystemsは、現在までに積み上げたデジタル技術が網羅されている。CDプレイヤーかつ、内部にはHDDまたはSSDを内蔵するNASの一種として機能する。この他にも非常に多様な機能をサポートする。
CDトランスポートは、基本的に一般的なCDプレイヤーと根本的に異なるメカニズムで動作する。非同期方式のCDTは忠実度によりFast / Slow / Accurateなど3つのモードをサポートする。特定のタイトルについて最初の再生時は自動的にリッピングが開始され、Rawデータを内部ストレージに保存する。次に同じタイトルを再生する場合は、内部に保存したデータを読み込んで再生する、いわゆるメモリ再生を実現した。この他にもFM再生の場合も、内部でADコンバーターを介して変換して出力するように設計した。

複数の音源の再生は、全ては1つのプラットフォームに向けて結集する。他でもない、WAPというWaversaSystemsのデジタル処理である。「Waversa Audio Pressing」の略であるWAPはWaversaSystemsの独自のデジタル技術である。WAPはWaversaSystemsの共通の設計哲学を代弁するシンボルのような技術である。入力されたデジタル信号を、大元のアナログ波形に限りなく近く補正する。このため、デジタルドメイン内で追跡演算を繰り返す大規模なデジタルアルゴリズムが内蔵している。私は多くのマスプロダクションや超ハイエンドデジタル機器を使用しレビューしてきたが、WaversaSystemsのWAPのような革新的なDSPは初めて見た。

この他にも高音質の実装のために、苦心の努力を続けたことは多くの点で確認することができる。44.1kHzと48kHzの倍数系列サンプリングレートについて高精度MEMSマスタークロックを投入し、低消費電力、低ノイズのカスタムUSBトライバーを開発、搭載している。加えてDACチップセットは、海外の最新のリファレンス級DACでも見ることができるES9038Proだ。これはESSテクノロジーの現存最上位チップセットとしてAKMのAK4497系列とホームオーディオ用リファレンスチップセットを両分しているDACチップである。ESSチップセットはかなり多様な機能を持っており、DSPアルゴリズムをプログラミングして使うこともあるが、WaversaSystems WNASは、ES9038Proの優れたDAコンバート機能だけを純粋に活用している。WAPという独自の大規模なDSPアルゴリズムを独自に開発搭載しているおかげで可能な設計だ。

あまりにも多くの機能を搭載しているため、PCB基板設計と全体的なレイアウトパターンの構成について悩みが多かったようだ。全ての部分を完全に絶縁、遮蔽してブロック化することは、この価格帯で期待するのは難しい。しかし、デジタル、アナログ電源部を別々に分離して収納し、CDT、及びストレージセンターの電源部も別に構築し、合計3つの独立した電源部で設計した。加えて、外部機器とのインタフェースの観点からRCA、XLR出力はもちろん、様々なデジタル入力/出力の両方をサポートしている。おそらく、私たちが想像する機能と高音質のためのハードウェア設計パターンで、WNAS3で搭載されたものより、搭載されていない事を見つけるのが難しい程だ。

 

「インターフェイスと使いやすさ」

WNAS3を初めてHiFi Clubで試聴した後、機能的な部分に加えて、音質的にかなり優れているという印象を受けた。しかし、まだいくつかのアップグレードする必要がある点があり、音質テストの後に我が家でも10日ほどテストした。事実、WNAS3は機能的に膨大な内容を含んでいるので、一つ一つの機能を確認することも非常に長い時間がかかる。これに慣れるのに数日がかかった。しかし、慣れてくるとさほど難しいとは思わない。最も多く使用したDLNAネットワーク再生では、mconnectやLINN Kazooも使ってみたが、ROONを使った時がとても便利だった。私のような場合、期限数日前に1年間使用が終わり、更新した使用料は一切惜しくない。

リッピングはCDを初めて入れた場合、ある程度の音の発生を我慢しなければならない。初めての再生時にはリッピング過程だと思えば楽で、以後は自動的にメモリ再生をするので、快適に使用できる。背面のUSB端子にはUSBケーブルでパソコンと接続し、WNASをUSB-DACとして使用することができ、USB-A端子には、USBメモリーや外付けハードディスクを接続して、音源の再生が可能である。
ファームウェアのアップグレードでは「File」メニューからブラウジングが可能となり便利さが更に増した。内部ストレージは複数の音源を保存すると、その場ですぐDLNA再生できる。パソコンを介してネットワークに送信する場合は、20メガ以上の速度のため、自分だけのライブラリを丸ごとWNAS3に移行できる可能性もあるという意味だ。フォーマットに関しては、ISOの再生のほか、FLACなど、私たちが知っているほぼ全てのフォーマットの再生が可能で、DSDにも対応している。もし別のDACを使用している場合は、S/PDIFまたはAES/EBUインターフェースを使う。WaversaSystemsは最近WDAC系DACをアップグレードし、WNAS3と使用時に24Bit/192kHz PCMはもちろんDSDも再生可能とする予告をした。

WNAS3は単に現在の機能やインタフェースに止まっていない。絶えず変化するデジタル環境はもちろんのこと、現在WNAS3自体の機能の中で不便な点が提起されれば対応していくと言う。これは優れた内部デジタルアルゴリズムのおかげで、オンラインクイックセットアップページによって行われている。最近のここ一週間だけでも、いくつかのファームウェアの更新を行い、機能性、利便性の改善が素早く行われていて驚いた。いくつかの部分ではまだ完全ではないと言っても、このような迅速な対応のおかげで、いくつかの製品のようにアフターサービス問題の心配がない。

 

「サウンド」

WaversaSystemsのサウンドの基本骨格の核心は、WAPの評価にある。WAPは、まるでCHORDのロバート・ワッツが時間軸精度を高めるために考案したWTAアルゴリズムを連想させる。しかし、WAP自体はWTAとは少し異なる理論に基づいており、各製品ごとに差分を置いている。WNAS3はLevel3であり、単体DACのDAC3Tような場合、Level5のWAPと搭載している。もしこの機器をAES/EBUなどのデジタル接続で合わせて使用すると、Level8にアップグレードの形態も可能で音質もアップグレードされる。

今回のレビューは、WNAS3単独でサウンドをテストした結果だ。テストには、フォーカル Diablo Utopia、アバロン Time、PMC Twenty5 24、CONFIDENCE C4などを使用したHiFi Clubと、私のリスニングルームで評価した。アンプは、WaversaSystems AMP2.5のほか、Jeff Rowland プリパワーの組み合わせなどを使った。
以下は、HiFi Club試聴室と私のリスニングルームの間を行き来しながら、テストした特性を要約した内容である。

Jane Monheit – Over the Rainbow
The very best of Jane Monheit

WaversaSystemsの他の製品がそうであるように、タイトなバランスと密度感と、全帯域に渡って非常に高解像度なサウンドが繰り広げられる。一方、このような特性は、WDAC3やWAMP2.5で高解像度の豪華な高域が引き立つ真空管を使用したラインナップでは更に流麗な倍音によって少しずつ変化が増す。WNASような場合はDAC3のような音を期待することもできるが、実際に聞いてみると少し異なる。全体的にゲインが少し低く、WDAC3より音像がやや低く、バランス自体も少し落ち着いた印象だ。ジェーン・モンハイトの「Over the rainbow」のような曲では、低dBのシンバル、ブラシの音も細かくキャッチし、浮き立つ感じがなく、中域はミルクのようなニュアンスで彩られる。

Arne Domnerus – Sometimes I feel like a motherless child
Antiphone Blues with Sjokvist

WAPの技術的な背景と、その性能は非常に印象的である。SACDは再生できないがレッドブックCDをまるでSACDの音色に近く変化させてくれる能力を持つ。例えばアルネ・ドムネラスのサックス演奏「Sometimes I feel like a motherless child」を8倍分解能で再生してみよう。既存のCDソースをそのまま再生した時よりも確実にサックスのブロウがより美しく激しく感じられる。もちろん、DACでも、もう1つのWAPを使ってイメージングや定位感もより明瞭になる。しかしWNAS3だけでもハーモニクス特性をより明確かつ多彩に表現してくれる能力はそのまま感じられる。これは単にアップサンプリング機能とは原理から異なる、WAP独特なデジタル処理で、その理由を見つけることができる。通常のCDがまるで2XHD高解像度リマスターのように聞こえる。

Pink Flyod – Time
The Dark Side of the Moon

これは明らかにリファレンス級のハイエンドDACとマッチングし、WNAS3をトランスポートとして使用するテスト行うものである。明らかにこれは良い言えますが、WaversaSystemsのDACと組み合わせて使用したときと同じWAPプラットフォーム上での相乗効果を発揮する。例えば、ピンクフロイドの「Time」のようなレコーディングを聞いてみると、DAC併用前後で比較すると、WDAC3MKIIを一緒に使用したとき、客観的性能が確実に優れている。特に圧縮音源ファイルは差が大きい。一方、可逆圧縮音源もその圧縮率などが異なるため、それに対する偏差はある。別の上位DACを使った場合の粒子が整い、情報量もダイナミクス表現もが向上する。シンプルに聞くWNAS3も良いが、WAPの相乗効果は無視できない。

Ginger Baker Trio – Ramblin、The Expert
Going Back Home

ジンジャー・ベイカートリオの「Ramblin」のような低域の量感が豊かなレコーディングでは低域の密度感は非常にクリアーに表現される。ぼかしたようにマスキングされたり、タイミングやリズムが遅れたり曖昧な点も感じられない。とても近代的な感じで、整った中低域を現す。既存WaversaSystemsのソース機器でゲインが高いと感じた場合は、むしろ低い音量や大音量でも遜色は無く、より厳粛ストレートなサウンドを楽しむことができるだろう。

Stevie Ray Vaughan – Tin Pan Alley
Could not Stand the Weather

スティーヴィー・レイ・ヴォーンの「Tin Pan Alley」を最近何度か聞き返してみたところ、かなり違った感じを受けた。音源ごとに密度感や情報量も違う。ビートやサンプリングレートによる部分もあり、再発売版による違いも存在する。WNAS3で再生する場合、これはまるでアナログマスターをWaversaSystemsのシステムでマスタリングしたかのように、より流麗でクリアーな印象を与える。デジタル本来の量子化特性を完全に払拭することはできないが、力が溢れる演奏がより明確になる。WAPを使わない音を聞くと、非常に空虚に聞こえるかもしれない。

Eiji Oue – Rachmaninoff Symphonic Dance
Minnesota Orchestra

多くの人が誤解する。デジタル処理で44.1kHzを352.8kHzに、96kHzを384kHzにして聴くと、白く脱色され音の粒子があまりにも分解され、音が軽くなると。しかし、それは逆だ。WAPとESS9038Proによって出力される音は、本来の信号よりもアナログ信号に近い。例えばOue Eiji指揮、ミネソタ管弦楽団の「Symphonic dance」を聞くと、吹奏楽の表面に輝きを感じるほど光らせる。REFERENCE RECORDINGSから発売されたLPと比較すると、音源の方が優れたダイナミックレンジと雷のようなスピードと分解能を示す。

“総評”

掲載の関係上、より多くの話を述べるのは難しく、ここで終わるとする。今現在もWNAS3は絶えず成長し、次の世代へと進化する途中だからである。しかし、もう一つ挙げたいのはFMチューナーだ。私はWNAS3をテスト中にチューナーを聴き続けた。過去に複数のチューナーを使用したが、KBS 1FMがよく聞こえなかった。そのFM放送がWNAS3では非常に鮮明に入る。すぐ近くのマイクで話すアナウンサーの甘美な声や、名演奏、名アルバムを選曲して放送してくれるFMを改めて懐かしく感じた。

WNASの使用方法は非常に多様である。加えて最近頻繁に行われるファームウェア更新の速度と機能拡張は、信じられないほどである。いつどの部分で機能改善と新しい音質向上やインタフェースの向上が行われるか。予測もできない状況である。いくつかのバグ修正とシステム安定化が進むとWNAS3は完全体になりであろう。
何を聞くか?どのように聞くか?それに対する答えは、WNAS3にそっくり答えが入っている。かなり多くの機能とプラットフォームを抱える製品であるため、使い始めは難しい点もあるが、ある瞬間から新しい世界が開かれる。WNAS3は過去の遺産を捨て、新しい資産へのデジタルのリセットボタンである。過去と未来を鋭く非凡な視線で全て受け入れるべく、勇気を出してそのボタンを押してほしい。

Written by Audio columnist Conan

原文:http://www.hificlub.co.kr/web10/mobile/m_brd_wz_view_n16.asp?pid=11171&table=brd_10023

WNAS3 Specification(海外版)
Converter TypeWaversa Audio Processor Type 3
Digital Input

Ethernet : RJ-45 (DLNA, RAAT 対応)

2 x USB Type B : 24 bit 384 kHz, DSD 256(対応予定)

AES/EBU

COAX

OPT

CD Section

Async CDT

Perfect Ripping Support

Support CD, CD-R/RW

NAS Section

5-Bay HDD/SSD Tray (HDD / SSD)

Hot Swap 対応

Radio SectionSupport FM Signals
D/A ConvertorESS ES9038PRO
USB ChipsetUltra Low Power USB Audio Class 2.0 with High Precision Clock
Clock SystemMEMS Master Clock
Input Sample Rate

AES/EBU, COAX, OPT – up to 192kHz

USB – PCM 44.1, 48, 88.2, 96, 176.4, 192, 352.8, 384 kHz

USB – DSD64, DSD128, DSD256(対応予定)

Up to 384kHz

Digital Output

Coaxial, AES/EBU up to 24bit/192KHz

Double AES/EBU (DSD128 対応)

USB up to DSD128, 32bit/384KHz

Network(RJ-45) Output up to DSD128, 32bit/384kHz

Analog Output

Class A Push-Pull output stage with full discrete components

1 Set x XLR

1 Set x RCA

1 Set x Headphone Amp.

Output ImpedenceDiscrete : 50 Ω
Output Signal Level

100% RMS 5.8V@0 dBFS

75% RMS 4.35V@0 dBFS

50% RMS 2.9V@0 dBFS

Line Voltage90~120 VAC / 180~240 VAC @ 50~60Hz
OSLinux 3.2 with ARM Cortex A9 / Memory 2GB
DimensionW 430 X D318 X 135 (mm)
Weight12kg

※予告なく変更となる場合があります。

使用環境・F様

2017/10/15

私のシステムです。
WaversaSystems製品はwdac3t、waio2.5、wnas3です。

MacosのUSBオーディオ設定

※今回の記事はmacOS10.13の画面ですが、違うバージョンでも基本的な手順をご参考ください。

USB Audio Class 2.0

WaversaSystemsのUSB機能を含め、 現在のUSBオーディオ機器の多くはUSB Audio Class 2.0仕様で動作します。

現在のMacはOSレベルでUSB Audio Class 2.0に対応しているため、ドライバーのインストールは必要ありません。
USBケーブルで接続すればMacが認識します。

※WindowsはUSB Audio Class 1.0仕様のため、ドライバーのインストールが必要です。Windows10は2017年春のアップデートでUSB Audio Class 2.0に対応しましたが、まだ互換性に問題があり安定性も低い場合があるようですが、アップデートで改善していくようです。

MacosのUSBオーディオ設定

  1. Macosの[アプリケーション]→[ユーティリティ]→[Audio MIDI設定]を開きます。
  2. 音を鳴らしたい機器で右クリックし、出力装置に指定します。

フラッグシップのデザイン候補

フラッグシップのラインナップに採用が有力視されているデザインの一部です。

このレンダリングは真空管アンプですが、全てのモデルに適用可能です。

フロントのメーターはOLEDパネルで、情報表示、設定、レベルメーターとしても動作します。