WCORE3.0とは

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WCORE3.0

WCORE3.0 製品概要

WCORE3.0はWaversa Systemsが開発したオーディオ専用ネットワークミュージックサーバーで、デジタルオーディオ信号の純度と高品質電源を追求したハイエンドプラットフォームです。

INTEL N100ベースのファンレス構造で、Roon CoreとDLNAに準拠し、Waversa Systems独自のWNDR(Waversa Network Direct Render)プロトコルで一般のネットワークをベースにするストリーミングの限界を超えます。

WCORE3.0は一般的な単一電源構造ではなく、メインシステムとネットワーク電源を物理的に分離したデュアル電源アーキテクチャーを採用しています。

  • メイン電源
    CPU、ストレージなどのシステム部はWLPS(Waversa Linear Power Supply)技術を投入したスイッチング電源で動作します。この電源は高次フィルターを内装し、通常のSMPSで発生するスイッチングノイズを大幅に抑制します。
  • ネットワーク電源
    OCXOクロックと4ポートイーサネットは、18650バッテリー2セルと専用リニア電源回路によるBMS(Battery Management System)でノイズの侵入を根本的に遮断します。
WCORE3.0 背面

WCORE3.0 特徴

  • Roon Core、DLNA対応
    高解像度のRoon、DLNAネットワーク上で安定的にストリーミング。
    Roon Core内蔵で、パソコンなしに単独でサーバー機能を稼働します。
  • WNDR(Waversa Network Direct Render)プロトコル
    ネットワークデータの伝送パターンを制御し、スイッチングノイズが可聴帯域の外にのみ発生するように設計で、DACやレンダラーのノイズフロアを極度に低下します。
  • OCXOベースの4ポートギガビットイーサネットスイッチ
    Oven-Controlled Crystal Oscillatorをクロックに搭載。
    一般的なクロックの温度安定性と位相ノイズは低く、DACの同期とジッターを最小化。
    この回路はBMSリニア電源のみで動作し、メインシステムの電源ノイズと分離しています。
  • WLPS(Waversa Linear Power Supply)技術
    SMPSインフラに高次フィルターを組み合わせたハイブリッド電源設計。
    ノイズ帯域を集中抑制し、CPU、メモリー、ストレージへの安定した電源供給を行います。
    LPSレベルの低ノイズ性能とSMPSの効率を両立させた機構です。
  • リニア電源ベースのBMSとバッテリー
    BMSは18650バッテリーセルを2つ制御し、リニア電源回路でOCXOとイーサネット回路に純粋な電源を供給します。
    メイン電源から完全に分離し、高精度クロックも安定的に稼働させます。
  • Waversa Isolator
    デジタル回路をオーバーシュートとリンギングを抑え、高周波ノイズの伝搬を遮断します。
    周囲の電気抵抗を下げることで信号の立ち上がり時間と安定性を向上させます。
    ノイズフロア全体を下げるコア回路です。
  • ファンレス構造と低発熱設計
    ヒートシンク+シャシー放熱設計で冷却を行い、ノイズ源となる機械式ファンを搭載しません。
    ファンレスの完全無騒音動作と長時間安定動作を確保します。