High End Portable DAC&HeadphoneAMP

ハイエンドDAコンバーター「WDAC3(8900ドル)」の技術を投入。

  • ポータブルでも、性能も駆動力も据え置き型ヘッドフォンアンプを凌駕。
  • ハイインピーダンスのゼンハイザーHD-800もドライビングする能力。
  • フルバランス仕様、ディスクリート設計、最高級ボリューム。
  • WDAC3に搭載されたエンジン、WAP&D/Aコンバーターチップを4個搭載し、ヘッドフォンのインピーダンスをコントロール。
  • WaversaSystemsの最高の技術で完成したポータブルDAC搭載ヘッドフォンアンプ。
WMP-D2 1

デジタル部

  • 低クロックで低ノイズなオーディオ専用USB段
  • Level9エンジンで動作するWAP→独自アルゴリズムによる高精度なアナログ波形
  • インピーダンスマッチングのための、4つのDAC-IC→ヘッドフォンに最適化するインピーダンス制御システム
  • ES9018K2M DAC Chipset
  • 超高精度MEMSクロック

アナログ部

  • フルバランス仕様、アンバランスにも対応
  • ディスクリート設計
  • 4~8Wの強力な出力
  • 超低歪みハイエンドボリューム採用(V Pre採用ボリューム)
  • SNR 135dB、超広帯域の周波数応答(5Hz〜180kHz)
  • 4000mAhの大容量バッテリー搭載

最適なマッチングが作り出す最高のサウンド

WMP-D2 2

ポータブルオーディオを楽しんでいる方は、据え置き型とポータブルのサウンドの差を実感されていることでしょう。
ポータブルでは、定まりにくい低域、もどかしさの残る解像力で、同じレシーバー(ヘッドフォンやイヤフォン)でも、据え置き機につないだ瞬間、解像力と駆動力が一気に向上した経験があるはずです。
このような違いは、素早く正しくインピーダンスをマッチングが行われない時に現れる現象で、インピーダンスは単に音量だけに影響するのではなく、周波数特性曲線全体とサウンドクオリティ全般に大きな影響を及ぼします。

WMP-D2は、ポータブル機器の限界を超え、レシーバーに合った最適なサウンドを実現します。
ハイエンドの据え置き型ヘッドフォンアンプであっても、多くても3段階の出力インピーダンスを選択できれば良い方です。
WMP-D2は、汎用的なレシーバーとハイエンドヘッドフォンを選定し、合計6つのインピーダンスを選択し、レシーバーごとに最適なサウンドを実現するように設計しました。

従来のポータブルアンプでは、インピーダンスを高めると、十分な音量の確保が難しく、WaversaSystemsの独自技術で、この問題を克服しました。
WMP-D2は、4つのDACを個別に並列配置し、電流制御によって、それぞれのレシーバーに合う最適な出力を提供します。
この方式は、単に抵抗をレイアウトしてスイッチで動作する据え置き型ヘッドフォンアンプよりも高度な技術であり、音の純度まで維持する利点も併せ持ちます。

WaversaSystemsの展開

フランス、ロシア、スペイン、中国、韓国、そして2016年から日本でもスタートしたWaversaSystemsですが、海外では多くのラインナップが展開しています。

  • DAC:WDAC1、WDAC1N、WDAC2、WDAC3、WMiniDAC、VDAC
  • インテグレーテッドアンプ:WAMP1、WAMP2.5、VAMP、WMiniAMP
  • プリ:VPRE
  • パワー:VPower
  • フォノ:MCH Phono、WPHONO1、PHONO3
  • ネットワーク:WNAS1、WNAS2、WNAS2R、WNAS3、WMiniNAS、WSmartHub

製品の種類もDAC、真空管アンプ、デジタルアンプ、ネットワークハブ、ミニオーディオなど、様々な製品を開発しています。これは、優れた技術力、開発能力、そして開発者の情熱無しには不可能です。
発売される製品も、従来の製品を多少修正し、マイナーアップグレードしたバージョンを発売するのではなく、より上位グレードの製品を発売しています。

オーディオで一番重要なのは音質です

いくら最高の技術が用いられ、デザインが優れていても、音質が支えなければ、生き残れないのがオーディオ市場です。WaversaSystems製品の完成度と音質は、すでに各国で多くの方々に検証され、Waversaマニアまで増えつつあります。

何より重要なのは、多くの正統ハイエンドオーディオ愛好家の方々に音質的優位を認められたということが何より重要です。
WDAC3の場合、更に高価な上位DACを使用者達が選択し、音質的優位を認めてくれています。
VPre、VPower、MCHPhonoなど、他社のリファレンス級アンプとフォノを使っていた方々が機器を入れ換えて非常に満足してお使いです。
WSmartHubは、従来の市場に無い新しいコンセプトのオーディオグレードネットワーク機器で、優れた性能を誇ります。

いま、WaversaSystemsは、ヘッドフォンアンプまでその領域を広げます。
WaversaSystemsのデジタル技術とアナログ技術を融合した「WMP-D2」は、ハイエンドオーディオの性能と音質をそのまま継承しました。

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WMP-D2は、ハイエンドオーディオメーカーが開発したハイエンドポータブルDAC・ヘッドフォンアンプです。
優れた技術力と性能、そしてハイエンドサウンドがそのまま搭載されています。

WMP-D2の特長

  • 4~8 Wattsに達する強力な出力
  • 様々なヘッドフォンに対応するインピーダンスコントロールシステム
  • 4つのDACチップの並列接続によるデジタル電流調節でインピーダンスコントロールと解像力低下の無い信号経路
  • デジタルからアナログまでディスクリートフルバランス回路
  • バランス&アンバランス出力対応
  • Automotive Grade MOSFET
  • ハイエンドプリ接続のアナログボリューム段
  • 高音質ES9018K2M DAC Chip搭載
  • 超高精度Dual MEMSクロック
  • 低クロック低ノイズ非同期USBモジュール
  • 高精度アルゴリズムWAP(Level9エンジン)
  • 32Bit/384kHzの高解像度サウンド
  • S/N比:135dB
  • 超広帯域周波数レンジ:5Hz~180kHz
  • 4000mAhの高容量リチウムイオンバッテリー内蔵

仕様

海外価格:1980ドル / 銅バージョン 2480ドル
※国内発売日未定

WMP-D2 Specification
Digital Signal ProcessingWaversa Audio Processor (Engine Level 9)
USB ChipsetUltra Low Power Universal Serial Bus Audio Class 2.0 with High Precision Clock
D/A ConvertorES9018K2M DAC Chip
Digital Input1 x USB Type B : 32bit/384kHz, DSD128
1 x COAX : 24bit/192kHz, DSD64
1 x Optical : 24bit/96 kHz, DSD 64
 Frequency Response5Hz ~ 180kHz
 Signal to Noise Ratio135dBFs
Analog Output
1 Set x Stereo(Balanced Type)
1 Set x Stereo(Unbalanced Type)
Output Power4W~8W
Output Voltage0V – 18V
 Battery Capacity4000mAh
Battrey life
16 Ohm : 10hours
600 Ohm : 6 hours

画像

※技術資料

WMP-D2のインピーダンスマッチングシステム

ヘッドフォンは数Ωの低インピーダンスから600Ω以上の高インピーダンスまで非常に様々なインピーダンスが存在します。
インピーダンスは簡単に言えば抵抗です。低インピーダンスのヘッドフォンの場合は鳴らすのが簡単で、スマートフォンや携帯機器でも簡単に鳴らせます。
しかし、高インピーダンスの場合は、抵抗が大きいので高出力のヘッドフォンアンプが必要です。

低インピーダンスの場合は鳴らしやすい反面、ノイズに弱く、ダイナミックレンジが良好ではなく、いわゆるハイエンドサウンドを作り出すことが困難です。
高インピーダンスヘッドフォンの場合、駆動に問題があるが、ちゃんと鳴らせさえすれば、低インピーダンスのヘッドフォンでは鳴らせない澄んだ詳細な音の粒子、緻密でダイナミックレンジの広いハイエンドサウンドが出るようになります。

ハイエンドオーディオはアンプとスピーカーのマッチングが重要なように、ヘッドフォンもヘッドフォンアンプとのマッチングが重要であり、このためにインピーダンスマッチングが重要性になります。
据え置き型やポータブルヘッドフォンアンプのサウンドの格差も、これらのインピーダンスマッチングに起因します。
しかし、ポータブルアンプの特性上、インピーダンスを高めると、十分な音量の確保が難しく、WaversaSystemsは独自技術でこの問題を克服しました。

4つのDACチップで処理するデジタル電流制御方式のインピーダンスコントロール

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WMP-D2は、4つのDACを並列配置し、デジタル電流制御で、接続機器に合わせた最適な出力を提供します。
この方式は、単に抵抗を使ってスイッチで切り換える据え置き型ヘッドフォンアンプより進歩した技術であり、これによって音の純度が高くなる利点もあります。

WMP-D2は、ポータブル機器の限界を超えて、ヘッドフォンに合わせて最適なサウンドを実現します。
普通のハイエンド据え置き型ヘッドフォンアンプでも、多くて3つの選択で出力インピーダンスを選択することができれば良い方ですが、WMP-D2では、ヘッドフォンを選定し、合計6つのインピーダンスを選択して接続機器ごとに最適なサウンドを実現する設計です。

電流制御による音の純度の維持

電流制御方式は、単に抵抗を使ってスイッチで選択する製品に比べて、信号損失や音の純度を全く損なわずにハイレゾの自然な音の再生が可能になります。iPhoneの付属イヤフォンから、高インピーダンスの高級ヘッドフォンまで、完璧に駆動されるヘッドフォンは、これまで鳴っていた音の全ての基準を一変します。

インピーダンスとは?

「インピーダンス」を簡単に言えば、音の信号が伝える過程で発生する抵抗と言えます。この抵抗値が大きいほど、より大きな力を使って動作させなければならず、逆に抵抗値が小さいほど、小さな信号でも大きな反応を得られます。このような大きな反応に得ることを「感度が高い」と表現できます。したがって、インピーダンスと感度の関係は分離して説明することはできません。お互いに反対に作用します。イヤフォンの抵抗が大きければ感度は低く、反対に抵抗が小さいと感度は高くなります。

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▲ Etymotic Research ER4シリーズの周波数応答特性(アンプ側で同一出力時)

インピーダンスの特徴をより深く見てみると、インピーダンスは周波数によって抵抗値が変動する特性を持っているが、これにより、入力された信号によって抵抗値が変わります。

イヤフォンの代表的な製品、Etymotic Research社のER-4イヤフォンを例に挙げて説明します。ER4PとER4Sモデルはユニットの公称インピーダンスは7Ωで同じですが、ER4Pモデルは20Ω、ER4Sモデルは100Ωの抵抗がケーブルに追加されています。
ところがER4ユニットのインピーダンス特性が高域で緩やかに上昇する特性を持っており、インピーダンスの変化により周波数変調効果によって結果的にイヤフォンを同一音量に合わせると、ER4SがER4Pより高域がより大きく聞こえるようになります。

このような違いは、ヘッドフォンオーディオを楽しんでいる方の、据え置き型とポータブルの両方を使う方なら一度は経験している事でしょう。
ポータブル機器に接続すると、低域の劣化や低下、解像力も落ちたレシーバーでも、据え置き型に接続した瞬間、解像力と駆動力が極めて良くなる事を感じたはずです。
このような違いは、十分なインピーダンスのマッチングが行われずに発生する現象で、インピーダンスは単に音量だけに影響するのではなく、周波数特性曲線全体とサウンドクオリティ全般にわたって多大な影響を及ぼします。

WMP-D2のデジタル処理部

ハイエンドDAC設計の導入

WaversaSystemsのハイエンドDAコンバーター「WDAC3」に使用されたWAPはLevel 5の処理エンジンを備えました。
WMP-D2はLevel 9の処理エンジンを備えたWAPが搭載されました。
それによって更に洗練されたアナログ信号に近いたデジタル信号処理で、ハイエンドDACを凌駕するDAC部が装備されています。
サイズはポータブルだが、ハイエンドオーディオとの接続時にも優れたDACの役割も果たします。

スペックに圧倒される強力なDAC

WMP-D2は、値が大きいほど原音そのままの音を再生する数値であるSNR値で、なんと135dBを達成し、5Hzから180kHzに至る超広帯域周波数応答によって、どのような音楽でも自然に聞かせる能力を備えています。
また、最大32Bit/384kHz対応でハイレゾ音楽を楽しめ、1x/2x/4x/8xの4段階の解像度設定機能もあります。

デジタルとアナログの境界を崩すWAPデジタルフィルター

WaversaSystemsのハイエンドDACに使用されたWAPの処理エンジンを、なんと9にまで伸ばし、更に洗練されたアナログ波形を処理できるようになりました。
単にビット数を高める従来の方式を越え、数学的に元の波形を再演算し、元のアナログ信号を推定します。
このプロセスで使用されるデータは、インテルi7チップだと10個で演算しなければならない膨大なデータ量で、WAPはParallel Computing方式で処理しています。

超精密基準点、Dual Clock

デジタル音楽信号はアナログ波形に変換するために、基準点となるClockが重要です。
WMP-D2では、デジタル信号に最適な基準点を提供するためにMEMSの超精密クロックを44.1kHz系の音源処理部と48kHz系の音源処理部分を徹底的に分離し、マスタークロックと音源のクロックの間のclock mismatchが発生しないように設計しました。

ジッターフリーのためのMEMS Clock

0と1のデジタル信号は、信号の整合性は保証されるが、信号感の時間差を精巧に合わせないと、歪曲されたサウンドが再生される事になります。
これらの歪みはジッターでデジタル信号(高周波)で問題の一部の様相が逸脱したり、変位する現象をいいます。
特にジッター、デジタル信号が元の位置から逸脱し、別の位置で処理され全く違う形で現れるエラーです。このようなエラーは、デジタルデータそのものを変化させないが、音楽信号のようにアナログ波形に変換させる場合には、深刻な問題を生むことになります。
WMP-D2は高精度Dual MEMS Clockを使用し、こうしたジッターエラーを根本的に取り除いています。

内部でも非同期動作のUSB Input Part

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一般的なポータブル機器は、市販のXMOSを使ってデジタル信号を処理します。
XMOSチップは産業用として開発されたチップで、汎用性が高くオーディオ用としても多く使われています。
XMOSは音源プレイヤーとは非同期で動作するが、システム内ではXMOSと同期して信号処理のマスタークロックで動作します。
また、XMOSチップは高クロックで動作するため、ジッターが発生する確率が高く、高精度なクロックを必要とするオーディオ機器には適していません。

WMP-D2は、低クロックで同期して動作するUSBチップを開発し、外部だけでなく、内部も非同期で動作し、データだけWAPに転送する役割のみを実行します。
そのおかげで、ジッターが発生しうる余地が最小化され、デジタル信号を処理するWAPでより高精度なアナログ波形推定が可能になる助けになります。