2017/5/31海外発売、約6,000ドル、日本発売日未定
WNAS3
ハイエンドデジタルソースの最高峰
2017年5月、海外の試聴会で先行予約の100台が即完売となったWNAS3。
6月より順次出荷となります。
※日本発売準備中
WNAS3はCDプレーヤー、トランスポート、リッピング、NAS、ネットワークプレーヤー、FMチューナー、DAC、ヘッドフォンアンプ、roon対応などの機能を統合し、6000ドルで登場するトータルデジタルソースです。
WNAS3はハイエンドオーディオ用デジタルソースです。
様々な機能を搭載して利便性を追求した一般製品とは異なり、WNAS3はハイエンドオーディオの音質のために、3つの独立リニア電源、WAP、最上位のES9038PRO DACチップ、フルバランス回路、独自設計の低ノイズUSB回路など、最新鋭にして最高峰のハイエンドオーディオ機です。
現在のデジタルソース機器はまさに過渡期にあります。CDを確実に継ぐデジタルフォーマットは定まっておらず、WAV、FLACなど多くの音源フォーマットに、ネットワークプレイ、NAS、USB、DLNA、roonなど、毎日のように新しいデジタルフォーマットやソリューションが登場し、複雑な用語や規格が横行して何を選ぼうかと悩みが尽きません。
その悩みを1つずつ整理してみましょう。
CD プレイヤー
NAS、USB-DAC、USB-DDCが広まりつつある現在でも、CDを多く所有していたり、CDのソフトな音を好む方も多いです。しかしCDプレイヤーはピックアップ寿命の問題があります。CDピックアップ装置を製造する会社はもう多くありません。CDプレーヤーが故障して、ハイエンドCDプレーヤーを探してみても、意外とハイエンドクラスのCDプレイヤーは選択肢が多くなく選びにくく、中古品の場合はCDピックアップの修理で苦労する問題があります。
コンピューターストリーミング(USB-DAC)
コンピューター再生の場合、オーディオの用途を考慮してないため、高クロックのCPU、GPU、冷却ファン、SMPS電源などで想像以上のノイズが発生していて、多量のジッター発生によって音質が悪化し、固く冷たいと感じる音になります。それが、24Bit/96kHzの高音質フォーマットよりも、40年程前に登場した16Bit/44.1kHzのCDの音の方が柔らかく良く聞こえる理由です。更に、うるさい冷却ファンが回るコンピューターをオーディオシステムと一緒に設置する事もノイズ源となります。
NAS
大容量のハードディスクを使い、10テラバイトを超えるNASを使う方も多い時代になってきました。このような一般的なNASの価格帯でも、QNAP、Synologyなど、上等な5ベイ搭載NASの価格は20万円を超えます。しかし一般のNASの場合、コンピューターのデータ保存用に作られたために、SMPS電源、振動対策などが不十分で、大量のノイズとジッターの発生で、望む音質を得ることは非常に難しいです。オーディオ用に作られたNASもありますが、内蔵ドライブベイ数の制限もあり、価格もかなり高価です。
HDDプレーヤー
簡単で便利に使えるオーディオ用に作られたハードディスク内蔵プレーヤーの場合、メーカーが提供するインターフェイス以外は使用できず、新しいフォーマットが登場しても、メーカーのサポートを待たなければなりません。
FMチューナー
現在のオーディオでもFMチューナーをよく聴くという方も多くいらっしゃいます。しかしFMチューナーもハイエンドオーディオクラスはMAGNUM製チューナーだけが製造されていますが非常に高価で、他のチューナーは低価格で音質に満足できるチューナーを探すのは難しいのが現実です。
ヘッドフォンアンプ
夜、静かにヘッドフォンで音楽を鑑賞する人々も多くなっています。しかし、一定以上のレベルで選ぶと、価格は1000ドルをはるかに越え、ハイエンドクラスに行けば価格は更に上がります。それがHead-Fiシステムを組むハードルになっています。
このように複雑なソース機器の問題があり、コンピューター、NAS、CDプレイヤー、チューナーなどを低価格製品で揃えても、合計価格が10,000ドルに届いてしまいます。
その全てを、1つ1つの機能の全てをハイエンドオーディオ音質で、WNAS3が1つにして誕生します。
このような悩みの全てを一度に解決する、希有なモデルが完成しました。
WaversaSystemsのWNAS3です。
様々なデジタルフォーマットをサポートし、ハイエンドオーディオ用にチューニングされたWNAS3は、世界トップレベルの卓越したデジタル&アナログの技術力が投入されたハイエンドデジタルソース機器のALL-IN-ONEです。
WNAS3・機能
CD Player
CD Transport
Async CDT
CD名LCD表示
CD自動保存機能
NAS
5Bay HDD/SSD(HDDやSSDは別途ご用意ください)
Hot Swap対応
Network Player
標準DLNAネットワーク対応
※APPLE Airplay テスト対応
roon
roon RAAT(Roon Advanced Audio Transport)対応
roon CoreとUSBではなくNetworkで接続可能
FM Tuner
デジタル方式FM Tuner
AD変換による高音質再生を実現
Digital Output
Coaxial、AES/EBU(最大24Bit/192kHz)
Double AES/EBU(DSD128対応)
USB(最大32Bit/384kHz)
Network(RJ-45)対応(最大32Bit/384kHz、DSD128)
Analog Output
XLR、RCA
ヘッドフォンアンプ:ハイインピーダンス駆動可能なハイエンドクラスのヘッドフォンアンプ
専用リモコン:アルミニウム切削の専用リモコン対応
音源の保存・管理:CD、FM放送自動保存機能
性能
- 非同期方式CDT(Async CDT)
Perfect Ripping Support
WAP(Waversa Audio Processor)による独自技術のデジタル信号処理
44.1/48kHz、独立構成のMEMS Master Clockシステム
超低消費電力、低ノイズCustom USB回路
高速、高安定製のHDL(H/W)処理方式
最上級DACチップ、ES9038PRO DAC Chip採用
ディスクリート設計のフルバランスアナログ回路
ディスクリート設計のヘッドフォンアンプ
デジタル/アナログ/ディスクで独立構成した3つの電源トランス
FM信号の復元&補正技術:ADC-DSP-I2S-WAP-Digital Output
機能要約
CD Player/CD Transport
WNAS3はCD Player単体としても、優れた性能と音質を提供します。NAS(Network Attached Storage)
リニア電源採用で低ノイズで低ジッターのオーディオグレードNAS。Network Player
外部NASやネットワークドライブ、roonなど様々なネットワーク再生が可能です。FM Tuner
デジタル方式で1000ドル以下のチューナーで最も圧倒的な音質を提供します。Headphone AMP
ハイインピーダンスのヘッドフォンも高音質で協力に鳴らすトップレベルのヘッドフォンアンプを搭載しています。roon
次世代デジタルストリーミングソリューションとして急浮上しているroonに対応します。Digital Output
SPDIFはもちろん、Double AES/EBU(DSD128対応)、USB(最大32Bit/384kHz、DSD128)、Network(RJ-45)Output対応。Analog Output
ディスクリートフルバランス回路を採用という1つだけでもWNAS3の価値があります。専用リモコン
リモコン1つにまで、ディテールにこだわって開発しました。
機能
▲ 曲名やアーティストを自動表示
CDの自動保存
5番ベイにドライブを搭載した場合、CDの音源を自動的に保存し、次回から内蔵ストレージから再生できます。
非同期方式CDT(Async CDT)
WNAS3のCDデータ処理方式は一般的なCDPとは根本から異なります。
エラー補正なしにそのままダイレクトで再生する一般的なCD Playerとは違い、WNAS3はAsync CDT方式でCDの信号を2回メモリーに読み込んでエラー発生率を最小化し、優れた音質でCDを再生します。
WNAS3 Async CDTの処理
CDに記録されたRaw DataをCDTが読み込みます。
WNAS3のAPはRaw Dataを読み終えるまでCDTにフィードバックを送ります。
最終的に完成したRaw Dataは、メモリーに保存されます。
メモリーに保存したRaw DataはAsync(非同期)方式でWAPに送信されます。
WAPのアルゴリズムの処理と正確なタイミング矯正により高精度なデジタル信号で出力されます。
Perfect Ripping Support
他のリッピングソフトとは違い、ハードウェアとソフトウェアの結合で完璧な取り込みを追求します。
WNAS3のPerfect RippingはAsync CDTと似たメカニズムで動作します。CDに記録されているRAW Dataを完璧に読み終えるまで処理を繰り返します。読み込んだRAW Dataはブリーフィングフォルダに保存されます。ブリーフィングフォルダ名はイーサネットからCD情報を自動的に取り込むため音源管理が簡単です。
※CDのデーターが完全に損傷している場合、読み込みが繰り返し続ける可能性があるため、完全に損傷したデータはWNAS3で復元保存する設定も可能です。
世界最高レベルのデジタルオーディオテクノロジー
WAP、HDL、独立MEMSクロック、Custom USBなど、それぞれの技術を1つだけ見ても世界最高の技術です。
- WAP(Waversa Audio Processor)
- 高速で高安定性のHDL(H/W)処理設計
- 44.1、48kHz独立構成のMEMS Master Clockシステム
- 超低消費電力、超低ノイズCustom USB
WNAS3はWaversaSystemsのハイエンドクラスDACと同じデジタル設計方式を採用しています。
超低消費電力のWaversaSystemsカスタムUSBチップ、WAP(Waversa Audio Processor)マスター・コントロール、44.1kHz/48kHz独立MEMS Clockシステムまでジッター低減のための技術をそのまま搭載しました。
WNAS3のWAP Technology
WNAS3に搭載したWAPは、これまでのWAPとは異なる二つの特徴を持っています。
WNAS3はWDAC3と同じくDual WAPです。更に高速で効率も向上し、ジッター低減による音質向上と処理速度がアップグレードされました。
WNAS3はWaversaSystemsで初めてデジタル出力対応のソース機として、独自技術であるWAPを他のDACと併せて使用できます。WAPの数が増えると更に音質が向上し、音源の録音が向上したか、DAC自体のグレードが上がったような効果が得られます。
▲ Dual WAPによって機能と音質が向上しました。
※WAP((Waversa Audio Processor)とは?
Waversa Audio Processorの略で、WaversaSystemsが独自開発したオーディオプロセッサーです。
WAPは既存のDSP方式と比べてハードウェア方式で製作されるよりダイレクトな回路構成として、膨大なデータを高速かつ正確に処理するように設計されました。
特に、独自のアルゴリズムによって従来のアルゴリズムを超えるクオリティでアナログ波形を処理します。
高速で高安定性なHDL(H/W)回路設計
一般的にDACにはDSPチップを利用したS/W的処理です。しかしWaversaSystemsはずっと速く、安定的なHDL回路設計による独自の信号処理体系で開発しました。
WAPはハードウェア方式で独自開発しました。デジタル信号処理は大きく二つの方法があります。プログラマブルチップを利用したハードウェア(H/W)方式と商用化されたDSPチップを利用したプログラム(ソフトウェア、S/W)方式です。
当然H/W方式が速く安定的に動作します。しかし、H/W(HDL、Hardware Description Language)方式は開発が難しく、システムの完成には全ての構造理解が必要で、非常に難易度の高い最先端技術が必要です。
そのため、ハイエンドオーディオDACメーカーでこれほど直接的にプロセッサーチップを設計してDAC開発を行うのは簡単ではありません。
▲ DSPは段階的に処理されるため、複雑でエラー発生率が高い。
HDLは同時に処理されるため、オーディオ信号のタイミングが正確。
WAPの信号処理は従来方式と全く異なります。
他の多くのDACが市販のチップを使用し、アナログステージを調整する程度で販売されます。この方式は開発は容易でも、デジタルで重要な時間軸の精度を上げるために大きな問題を抱えています。
DACの大半が非同期式で開発され、データのみを伝送すると考えられていますが、実際は下図のようにXMOSチップがマスタークロックで動作し、システム全体とクロックが同期化しています。
問題はXMOSチップ自体が高いクロックで動作するため、ジッターが多く発生し、ジッターがシステム全体の時間軸に影響して音質に悪影響を及ぼします。
高精度なクロックによって改善できますが、根本的な解決策はありません。
超低消費電力、低ノイズCustom USB
従来のデジタルソース機器の問題は、非常に高クロックなCPUによるノイズ発生で、ジッターが大量に発生することです。
よく知られるXMOS USBドライバーも500MHzの高クロックによるノイズが多量に発生しています。
この問題を解決するための処理方式を新たに開発しました。
市販のUSBチップを使用せず、低クロックの専用USBチップを搭載することで、WAPをマスタークロックとして、USBチップからもデータを転送する設計としました。
WNAS3は、本当の意味で非同期化方式で設計されています。
44.1/48kHz独立構成のMEMS Master Clockシステム
44.1と48は絶対に一致しない数値です。
従って1つのクロックで二つの信号を処理すると、割り切れず正確な値でない部分の時間差(ジッター)エラーが発生します。
伝送されたデータはWAPで外部供給される独立クロックに合わせて再編成され、DACチップに伝送されます。
この設計はジッターを大幅に下げ、デジタル-アナログ変換を正確に行い、デジタル出力で外部DACへ更に正確なデジタル接続ができます。
▲ 外部クロックを使うためのSMA端子も用意しました。
最上位DACチップ採用:ES9038PRO DAC Chip
最終的なWaversaSystemsの音質的メリットはWAPですが、DAC Chipも重視し、最上位レベルのES9038PRO DACチップの搭載で音質に関する全てのできることを果たしました。
ES9038PROは、従来のDACチップ、ES9018Sと比較しても多くの改善がされました。
ES9038PROはES9018と同様に8ch DACで、4倍にも増え32個のDACを内蔵しています。このおかげで広大なダイナミックレンジが確保され、大きく音質が向上しました。
プロセッサースペック
WNAS3はLinuxマシンです。
OS処理のため、CPUをARM Cortex A9/2GBにアップグレードしました。
WNAS3はWDAC/WNASシリーズからプロセッサーを大幅にグレードアップしました。
WDAC/WNASはARM Cortex A8/256MB構成ですが、WNAS3はARM Cortex A9/2GBになり、多くの機能、優れた安定性、高速な反応で動作します。
3つの独立した電源部
WNAS3はデジタルとアナログのため、別々にトロイダルトランスフォーマーを搭載しました。
また、ノイズが多量に発生するCDTやハードディスクなどモーター部の電源のためにも別の電源を追加搭載しました。
NAS:リニア電源で低ノイズのオーディオグレードNAS
ノイズが多く発生するSMPS電源を使う一般的なNASと異なり、トロイダルトランスによるリニア電源を搭載し、低ノイズでクリーンな電源供給を行う高音質仕様のNASです。
5つのドライブベイを搭載し、2.5インチのSSDやHDDを内装できます。2TのHDDを使う場合には10Tもの記憶容量を内装で確保できます。ホットスワップ対応で、電源がオンのままでHDDやSSDの付け外しもできます。
Network Player
NAS、ネットワークドライブ、roonなど、様々なネットワーク接続が可能です。
ネットワークを構成するには、DMR(メディアプレイヤー)、DMC(スマートフォンやタブレット)、DMS(メディアサーバー)が必要です。
WNAS3はDMRとDMS機能を統合しているため、今お使いのルーターにWNAS3を接続するだけでネットワークオーディオを簡単に始められます。
FM信号の復元&キャリブレーション技術:
ADC-DSP-I2S-WAP-Digital Output
これまでのFMチューナーとは異なり、入力されたFM信号をデジタル変換し、WAPによって飛躍的にS/Nとダイナミックレンジを改善する新技術を搭載しました。最新かつ最上級のDACでFM放送をハイエンドに楽しんでください。
WNAS3のFM信号は、FM信号-ADC-DSP-I2S-WAPの順に処理されます。
デジタルチューナーに似ていますが、WAPの役割が重要です。
一般的にFM信号は帯域が狭く、ノイズが混在しS/Nが良くありません。
WNAS3はDSPで処理されたデジタル信号をWAPで補正し、ノイズに埋もれた信号を検知し、ノイズを除去することで静寂な背景と広いダイナミックレンジを持ったデジタル信号として作り出します。
この完成されたデジタル信号をWNAS3の内蔵DACで高音質再生も素晴らしいですが、デジタル出力を活かして他のDACにデジタル出力して、高価なチューナーでも到達できない高いサウンドクオリティで楽しめます。
※ファームウェアアップデートで機能追加予定
内蔵ストレージにFM放送の録音が可能になる予定です。
他の機能の再生中にも予約録音が可能で、ラジオ番組を放送時間にとらわれず自由な時間に楽しめます。
ディスクリート設計のヘッドフォンアンプ
OPAMPを1つ付けてヘッドフォン端子を追加しただけのヘッドフォンアンプではありません。
一般的なDACやCDPのヘッドフォン出力は、OPAMPを使った簡単な回路がほとんどです。
WNAS3はディスクリート設計のヘッドフォンアンプを搭載しました。
左右4つずつ、計8つのMOSFETで、OPAMPに比べて約40倍に達する8Wもの出力を備えました。
アナログ専用電源で高品質な電源を供給し、MOSFETの性能を活かした、余裕あるパワフルな性能を実現しました。
これまでヘッドフォンでは感じられなかった深みとエネルギー感を味わえます。
roon対応
WNAS3は他のWaversaSystemsデジタルソース機器と同様に、次世代デジタルストリーミングソリューションとして急浮上しているroonに対応します。
roonのメリット「音質」
WNAS3はRAAT(Roon Advanced Audio Transport)対応で、WNAS3の負荷を抑えつつアナログ的なサウンドを出力します。
従来のDLNAではWAVやFLACなどのファイルを各種フォーマットのデジタルデータそのままで送るため、DACでデコードして再生しなければなりません。
roonではroon Coreでデコードして、RAWデータのみをRAATで送るため、はるかに優れた音質が得られます。
ROONのメリット「利便性」
今までのネットワークプレーヤーは、メディアファイルにあるMetaデータを基に曲情報を集まっています。
roonの場合、該当曲を直接分析して曲に対する情報を管理するため、今まで以上の便利さで簡単に音源を管理できます。
例えば、[1.WAV]のファイルがある場合、WAVにはMeta情報が含まれないため、ネットワークプレーヤーではそのまま[1.WAV]とファイル名だけの情報となり、曲名や作曲者、ジャンルなどの見分けがつきません。
roonの場合、[1.WAV]ファイルの内容を分析して、曲名、作曲者、ジャンル、ジャケット写真などの情報を提供でき、更に便利にアルバムを検索しうる卓越した長所があります。
Digital Output
基本的なSPDIFはもちろん、Double AES/EBU(DSD128対応)、USB(最大DSD128、32Bit/384kHz)、Network(RJ-45)Outputなど様々な最新のデジタル出力に対応します。
WNAS3は多様なインターフェースのデジタル出力に対応し、外部DACと組み合わせて音楽を楽しめます。
特にWNAS3に入力される信号はWAP(Waversa Audio Processor)を経て、情報が不足したデジタル信号を補正・補完して源信号に近いデジタル信号を再生成します。
WNAS3を経たデジタル信号は、内装のDAC(ES9038Pro)でも高音質を保証しますが、外部DACとのデジタル接続でも大きなシナジー効果を発揮します。
Coaxial/AES/EBU、最大24Bit/192kHz
従来のSPDIFデジタルフォーマットをサポートし、同軸(Coaxial)、バランス(AES/EBU)でも自由にDACと接続できます。
Double AES/EBU(DSD128対応)
2つのAES/EBUを利用する、Double AES/EBU対応でDSD128も可能です。
USB最大DSD128、32Bit/384kHz
USBを利用してDSD128および32Bit/384kHzまで対応します。
Network(RJ-45)Output
イーサネット(RJ-45)デジタル出力にも対応し、DSD128および32Bit/384kHzに対応します。
▲ 多様なデジタル出力インタフェースをサポート
Analog Output:XLR x1、RCA x1 Digital Out:AES/EBU x1、Coaxial x1、USB Digital Input:AES/EBU x 2(量産バージョン)。Coaxial x1、Optical x1、USB b x1 Network:USB A x2、RJ-45 x1
▲ 多様なデジタル出力インタフェースをサポート
Analog Output:XLR x1、RCA x1 Digital Out:AES/EBU x1、Coaxial x1、USB Digital Input:AES/EBU x 2(量産バージョン)。Coaxial x1、Optical x1、USB b x1 Network:USB A x2、RJ-45 x1
Analog Output
- DAC ES9038Pro
- Class A Push-Pull output stage with full discrete components
ここまでご覧いただければ、WNAS3はデジタルソース機器だとお思いかもしれません。
しかし、WNAS3はアナログ出力の設計はデジタル設計と同様に綿密に作り込まれています。
WAPを経た左右それぞれ2チャンネルずつ4つのデジタル信号は、ESS社の最新DACチップ、ES9038Proを経てアナログ信号に変換されます。変換された4つのアナログ信号はフルバランス回路で構成された増幅部を通じてバランス(XLR)端子とアンバランス(RCA)アナログ端子に出力されます。
フルバランスのアナログ回路はOPAMP方式ではなく、Class A Push-Pull方式のディスクリート回路です。
特に左右4つずつ計16個の余裕のある出力容量を備えたMOSFETを使用して増幅することで、高出力と瞬間的な変動でも不足や劣化が無いように設計されました。この成果で大きなダイナミックスや微妙なダイナミックス表現でも乱れの無い性能を誇ります。
▲ Class A Push-Pull output stage
左右8つずつ計16のMOSFETで構成。 MELF Professional抵抗を採用し、高精度ながら非常に高価なため、一部のハイエンド製品で採用される超精密抵抗です。 WNAS3の音質最優先主義が分かる一例です。音質のためであれば、どんなに高価な部品でも惜しみなく投入されています。
▲ 一般的な抵抗とMELF抵抗のノイズの比較
専用リモコン
Specification
Convertor Type | Waversa Audio Processor Type 3 |
Digital Input | Ethernet:RJ-45(DLNA、RAAT支援) 2 x USB Type B:24Bit/384kHz、DSD 256(アップデートで対応予定) AES/EBU COAX OPT |
CD Section | Async CDT Perfect Ripping Support Support CD、CD-R/RW |
NAS Section | 5-Bay HDD/SSD Tray(ドライブは付属しません) Hot Swap対応 |
Radio Section | Support FM Signals(国内周波数対応予定) |
D/A Convertor | ESS ES9038PRO |
USB Chipset | Ultra Low Power Universal Serial Bus Audio Class 2.0 with High Precision Clock |
Clock System | MEMS Master Clock |
Input Sample Rate | AES/EBU、COAX、OPT-up to 192kHz USB-PCM 44.1、48、88.2、96、176.4、192、352.8、384 kHz USB-DSD64、DSD128、DSD256(アップデートで対応予定) Up to 384kHz |
Digital Output | Coaxial、AES/EBU up to 24bit/192KHz Double AES/EBU(DSD128対応) USB up to DSD128、32bit/384KHz Network(RJ-45)Outputの支援up to DSD128、32bit/384kHz |
Analog Output | Class A Push-Pull output stage with full discrete components 1 Set x XLR 1 Set x RCA 1 Set x Headphone Amp. |
Output Impedence | Discrete:50 Ohms |
Output Signal Level | 100%RMS 5.8V@0 dBFS 75%RMS 4.35V@0 dBFS 50%RMS 2.9V@0 dBFS |
Line Voltage | 90~120 VAC/180~240 VAC@50~60Hz |
OS | Linux 3.2 with ARM Cortex A9/Memory 2GB |
Dimension | W 440 x D330 x H150(mm) |
Weight | 12kg |
WNAS3 マニュアル
All In One Network Attached Storage Server. Owner’s Manual
フロントパネル
- 電源スイッチ
- IRリモコンセンサー
- LCDスクリーン
- CDスロット
- Keys
- ヘッドフォン出力
リアパネル
- XLR出力 x2
- FMアンテナ
- RCA出力 x3
- 2.5inch Bay x5
- microSDカードスロット
- イーサネット
- USB-A x2
- USB-B
- 同軸入力
- 光入力
- AES/EBU入力
- 同軸出力
- AES/EBU出力 x2
- 電源入力
ディスプレイ情報
CDP/CDT
- Source:CD
- RATE:基本サンプリングレート ▶ 変更サンプリングレート
- 曲名/アーティスト
- TRACK:総トラック数 / 再生トラック
- TIME:トラック/再生した時間 / 総時間 / 再生トラック総時間
- SIGNAL PATH
- DLNAまたはROON:入力ソース
- I2S:基本サンプリングレート
- WAP:ウェイバーサプロセッサー適用周波数
- DAC:DACチップ
- DOUT:デジタルアウト周波数
- PHONES またはLINE : 出力(自動変更)
※データサーバーにトラック情報がない場合は曲名とアーティスト名は表示されません。
DLNA/Roon
- Source : DLNA または Roon
- Rate:基本サンプリングレート ▶ 変更サンプリングレート
- 曲名/アーティスト
- SIGNAL PATH
- DLNAまたはROON:入力ソース
- I2S:基本サンプリングレート
- WAP:ウェイバーサプロセッサー適用周波数
- DAC:DACチップ
- DOUT:デジタルアウト周波数
- PHONES またはLINE : 出力(自動変更)
FMラジオ
- Source : FMラジオ
- Rate:基本サンプリングレート ▶ 変更サンプリングレート
- PRESET:保存されたラジオ周波数
- STATION : 信号感度(単位: dBuV)
- SIGNAL PATH
- I2S:基本サンプリングレート
- WAP:ウェイバーサプロセッサー適用周波数
- DAC:DACチップ
- DOUT:デジタルアウト周波数
- PHONES またはLINE : 出力(自動変更)
※FMソース時の操作
- Select – プリセット周波数の設定変更
- Prev – 周波数やプリセットナンバー変更
- next – 周波数やプリセットナンバー変更
設定メニュー
- RES- Resolution for analog output
- BYPASS – bypass original sample rate
- 1X–44.1/48
- 2X–88.2/96
- 4X–176.4/192
- 8X–352.8/384
- DOUT – Coaxial, AES/EBU Output
- BYPASS – bypass original sample rate
- 1X–44.1/48
- 2X–88.2/96
- 4X–176.4/192
- DSD
- CONV
- NONE – bypass original input
- DSD – PCM入力のためDSDに変換
- DCONV
- NONE – 基本
- f1 – 50kHz
- F2 – 60kHz
- F3 – 70kHz
- LEVEL – アナログ出力レベル
- 25%
- 50%
- 75%
- 100%
- DISP – LCD画面の明るさ
- 1–8レベル
- STATUS
- OFF – パネル電源オフ
- DISK-ディスク状態
- SIGNAL – 信号経路
- STORAGE – Rescan storage
- CDP-CDP/CDTモード
- FAST READOUT – 高速
- SLOW READOUT – 静音
- ACCURATE READ – 正確
- USBPGM – USBファームウェアアップデート
- TITLE – LCD画面にタイトル表示
クイック設定
Webブラウザで以下のURLを開きます。
http://wnas3/
もしくは、「http://」の後にIPアドレスを入力します。
※CDリッピングやキャッシュされた音源データは、5番ベイのストレージに保存されます。
ネットワーク
標準DLNAに対応しています。
ネットワーク再生は、ルーターを中心に、DMR,DMC,DMSでネットワーク構成されます。
- DMR (Digital Media Renderer):再生機
- DMC (Digital Media Controller):スマートフォンやタブレットやパソコン
- DMS (Digital Media Server):音源データの保存場所
WNAS3は、DMRとDMSを組み合わせた製品です。ルーターと接続し、スマートフォンやタブレット、パソコンで操作できます。
DLNAに対応するアプリをタブレットやスマートフォンにインストールしてお使いください。
WNAS3は標準のDLNAに対応するアプリを使って操作できます。
使用可能なアプリ
- Android:Bubble UPNP,mconnector,その他DLNA対応アプリ
- IOS:Bubble UPNP,mconnector,その他DLNA対応アプリ
使用方法
1.プレーヤーを選択
2.音源データの保存場所を選択
3.再生
内部ストレージへのファイルコピー
Windowsのエクスプローラーで、「\\WNAS3」と入力するか、「\\」の後にIPアドレスを入力します。
- ID:root
- パスワード:root
※リッピングやキャッシュのデータは5番ベイのストレージに保存されます。
ストレージには各ディスクに対するフォルダがあります。
このディスクをフォルダにコピーできます。