WDAC3C:[4]WMLET(Waversa Multi-Layer Energy Transfer)

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DACを設計し開発する上で、音質に影響を与えるいくつかの構成要素が存在します。
入出力ラインの設計、デジタル処理チップの内部アルゴリズムの設計、DAチップの性能は、電源供給部の設計、アナログ出力部の設計などいくつかの要素が直接DACの完成度に関与します。

アメリカの最新鋭、ESSテクノロジー社 ES9038PROチップ搭載

ES9038PROは現存するDACチップのESS Sabre 32シリーズで最高の仕様とパフォーマンスを持ち、ハイエンド市場でSabre32 DACという名前を刻印した最高級ラインである9018と9028に続く、これらの特性を更に向上させた最新のDAC Chipです。ES9038PROは8チャンネルで構成されるフラッグシップモデルです。

ESS-DAC-ES9038PRO

32ビット処理とESS特許である32ビットHyperStream DAC技術が特徴です。
HyperStreamアーキテクチャは優れた音質と、非常に低い相互変調歪率特性で、デルタシグマアーキテクチャを使用する一般的な他社の競合品と比べて優れたオーディオ特性を持ちます。

WDAC3Cのデジタル処理

DACはDAチップの性能も非常に重要ですが、それだけが重要ではありません。
もしDAチップの性能が重要ならば、同じDAチップを搭載するDACは全て同じ音になるはずです。
DACチップの選択も重要だが、そのDACチップをどのように活用するかによって、その結果は全く異なります。
WDAC3Cは、ES9038PROをバイパスによって最も基本的な機能だけを活用し、入力と出力部の両方に独創的な独自設計によって優れた音質を完成しました。そのうちの二つがWAPとWMLETです。


WDAC3Cは32Bit 8チャンネルDAC を備えたES9038PROを最適に活用するために、WaversaSystemsの独創的な2つの技術を投入しました。

1つは、32Bit 1.5MHzで動作するソース推定アルゴリズムであるWAP。
もう1つは、音域のチャンネル分離技術(WMLET)です。


音域のチャンネル分離技術と(WMLET – Waversa Multi-Layer Energy Transfer)

WDAC3Cは市販のES9038PROチップをそのまま使用するのではなく、入力段とオーバーサンプリングフィルタ段の回路をパスさせ、これらの代わりにWAPチップで各プロセスを個別に処理するアルゴリズムを備えています。
そしてもう1つの重要な技術である、音域のチャンネル分離技術(WMLET)によって、ES9038PROに渡されます。

WaversaSystems WDAC3C

音域チャンネル分離技術(WMLET – Waversa Multi-Layer Energy Transfer)

名前の通り、デジタルの段階で帯域を左右チャンネル別に、高域、中高域、中低域、低域に4分割し、ES9038Proの8チャンネルに渡して処理します。
音域ごとにチャンネルを分離する利点は、アナログ素子の特性上、中域帯にエネルギーが集中されます。8チャンネルではなく左右チャンネルだけでまとめて処理することになり、更に中域帯にエネルギーが集中します。
これを防ぐために、WDAC3Cはエネルギーを帯域別に均等に分布させ、音質を改善させます。

WaversaSystems WDAC3C

WMLETによる音質の変化

WDAC3Cには、周波数帯域ごとに4つのチャンネルでエネルギーを調節する独創的な技術が投入されました。
エネルギーの偏りに起因する歪みを改善し、微細な音楽的要素を復活させる、今までのDACでは感じることができない帯域バランスが実現しました。

  • 中域帯に集中していたエネルギーが均等に分布し、帯域バランスに優れます。
  • 帯域ごとに解像力が増大し、帯域分離と自然な音楽のニュアンスが活かされます。
  • より広い音楽信号のダイナミックレンジの実装と広帯域帯の周波数再現。
  • 音の自然なバランスを維持でき、音色のオリジナリティが維持されます。

WaversaSystems WDAC3C