WLAN-isolator-Ext1「オーレンダーで使った感想」B様

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10日使った感想です。

1.オーディオ環境

  • Roon:ルーター、WCORE(内蔵アイソレーター)、WROUTER、USB、アクティブスピーカー
  • オーレンダー:ルーター、オーレンダー、AES/EBU、アクティブスピーカー

オーレンダーはキャッシュが効くので、テスト前にキャッシュ消去して、ネットストリーミングの影響を受けやすくしました。
WLAN-isolator-Ext1は10日程エージングした状態です。

2.設置場所の悩み

  • 設置できる場所は、
  1. モデムとルーター間
  2. ルーターとWROUTER間
  3. WROUTERとオーレンダー間

設置場所の変化を比較するには、変化要素が多すぎるので、
感想は、オーレンダーの入力(③)の位置に決めて、WLAN-isolator-Ext1の有無だけでテストした内容です。

※最もノイズが多く発生していると予想される場所はSMPSアダプターがある光モデムとルーター間です。
だからルーターの直後に使うか、LANケーブル最後の区間のオーレンダーの直前にするか悩みました。

3.設置後の変化。小音量でも聴感の改善

人の耳は音量が小さいと低音の認識が相対的に弱まります。
ある程度以上の音量で聞かないと、低音を満足に感じられません。

分かりやすいのは、夜に小さい音で聴いていても、女性ボーカルはある程度聞きやすいですが、
ドラムのキックベースなどダイナミックな低音は良く聞こえないと感じます。

  • しかし、WLAN-isolator-Ext1を使って、この部分が変わりました。
    低音のダイナミックさが小音量でも感じられ、音楽の楽しさが減りません。
    低音が増えるとも言い換えられます。
  • もう1つ、音量はそのままでボーカルの質感と表現力の維持です。
    小音量だと歌手のボーカルで感じられる独特の質感がよく聞き取れません。
    息づかいやビブラートなど独特な質感です。

ところが、WLAN-isolator-Ext1を使うと、小音量でも質感が無くなりません。
ボリュームを上げなくても、音楽を楽しませてくれる重要な要素が維持されるので、小さな音でも音楽を聴く楽しさがあります。

WSmartHubが大きいノイズを取り除き、WLAN-isolator-Ext1は非常に小さいノイズまで取り除き、小さな音が活きると書いてあった内容と一致します。

変化1「小音量でもダイナミックさと質感が落ちないで音楽の楽しさが維持される」

4.倍音の増加

オーディオ入門1年で倍音の言葉の意味がまだ正確に表現するのは難しいです。
しかしどうして倍音の増加と言いたいかというと、
・私のオーディ環境は少し広めのリビングで、デッドな音響でブックシェルフスピーカーを使ってます。
カーテン、ソファ、本棚、子供の物がいっぱいあり、後ろの壁は遠く、聞く位置はオーディオ側にとても近いので、後ろからの反射音はほとんど聞こえない環境です。
・だから曲自体にある程度のビブラートがある曲は文句なしです。そうでない曲は少し退屈な場合が多く、部屋の音響とデジタル音楽の限界だと考えていました。
・しかしWLAN-isolator-Ext1を使って変化しました。
まるで私の部屋の中にいるような気分になりました。
明らかに反射音ではないのに原音自体に何かが増えたようで、はるかに広がる感覚です。言葉にするのが難しいですが、これを倍音と書いておきます。

変化2「音が遙かに広がる感じの倍音が増えます」

5.音の分離の向上

・設置して最初に感じたのは、低音が少し強くなって、高音のアタックも増す事です。
この意味を裏返せば中音域が弱くなったとも言える部分です。
・私は主にボーカル中心のポップスやジャズを聴く方で、ボーカルの質感と明瞭さを気にしていて、中音域が減った事に最初はあまり感じませんでした。(専門的には分からないのでボーカルを中音と書いてます)
・ところが、楽器中心の曲を聴いていて考えが変わりました。
Carlos HerediaのChachipen、Buleriasを聞いていて、
ギター、ドラム、そしてパーカッションの音、ボーカル、拍手などの位置が前より明確に聞き取れます。
・結果は、
中音のボーカル音量が減ったのではなく、音の分離が明確になって実際の音が密接に聞こえます。

Carlos Heredia Chachipen Bulerias

変化3「音の分離がかなり向上します」

6.マイナスポイント

重量のあるLANケーブルを使う場合は空中に浮いてしまいます。
どうにかしたいけれど、浮いたまま使ってます。

7.最後に、

・全ての人にこの感想のような大きな変化がある保証はありません。
オーディオ機器、場所、部屋の音響、好みなどで大きく変わります。


音量の大小を0~1000(数字に意味はありません)で考えた時、実際に聞ける音は50~1000と例えられます。
0から50までの音が聞こえない理由は、ノイズに埋もれてしまうからです。
ノイズを減らす事ができれば、聞こえる音は40~1000、そして30~1000の広がっていきます。
多くの人が聞く音はアンビエンスと倍音、つまり空間に僅かに存在する音なのに、ノイズに埋もれて聞こえなかったのが、聞こえるようになるという事です。
ボーカルのビブラートやハスキーさも、ノイズに埋もれていたごく僅かな表現も聞こえるようになってきます。
そして歌手が心を込めた歌が伝わってくるようになります。

WLAN-isolator-Ext1開発エンジニアのコメント