2015年8月にHiFi Clubで行われた試聴会の記事の翻訳です。
W SmartHubはパソコンのUSB及びネットワーク上で発生するノイズを除去して驚くほどきれいな音を出してくれるスマートハブです。CDに続いて次世代ソース機器で脚光を浴びているコンピュータ及びネットワークストリーミングは、実は従来のコンピューター機器を使わなければならず、多くのノイズによってスペックのた実力を発揮できてないのが現実です。しかし、今回の試聴会でW SmartHubによる音質改善がいかに凄いかを証明できる場でした。
W SmartHubは世界で初めてハイエンドオーディオの観点で開発されたハブで、最先端の技術で開発され、センセーションを巻き起こし賛辞を受けている製品です。W SmartHubは通信機器です。このような通信機器をハイエンドオーディオ用のスペックで100%、独自設計して製品化したウエイバーサ社の技術力は驚くべきことです。
現在、ハイエンドオーディオソース機器はLP、CD、世代を受け継ぎ、コンピューターをソース機器にしてUSB-DAC、ネットワークプレーヤーが主流になってきています。しかし、ここで致命的な問題があります。コンピューターとネットワーク機器のハブ(ルーター)が驚異的なノイズの塊と言う事です。LPとCDとは異なり、コンピューターや通信機器はハイエンドオーディオ用に開発されたものではなく、データ処理用に開発されたものです。それらを活用する形で利用されるコンピューター・オーディオの再生は、まだ解決しなければならない多くの問題があります。特にデータ通信用のハブは、多くのノイズと低品質なクロックによってデジタル・ミュージック再生用としては非常に不向きな機械です。
最大の敵は膨大なノイズによる「ジッター」です。24bit/96kHzの高音質フォーマットが、20年前のCDプレーヤーと比べると、固く人為的に聞こえるのはこのためです。ネットワークプレーヤーやUSB-DACで再生のスタートとなるパソコン、NASから来る信号をDACに転送する部分の間のLANケーブル、USBケーブル、スイッチングハブなどの部分がありますが、LANケーブルやUSBケーブルが与える音質の影響のために、ハイエンドの線材を使用する方も多いが、さらに重要なスイッチングハブは、今までハイエンドオーディオグレードで開発された製品も無かっただけでなく、考慮の対象でさえありませんでした。
このようなスイッチングハブに、リチウムポリマーバッテリー駆動で、クリーンな電源を供給し、「超低ノイズ(Ultra low Noise)」を実現するW SmartHub(スマートハブ)は、パソコンやNASから来るデータノイズ、LANケーブルのノイズ、スイッチングハブ自体が発生するノイズを完全に遮断し、ハイエンドオーディオグレードの高精度クロックの採用で、DACへ「ノイズとジッターが消え、完全にクリアーなデータと電源」を提供する新概念の製品です。
W SmartHubの超低ノイズ技術の1つ、LEDインジケーターを使わない事でノイズ発生を根本的に解消します。通常のハブには写真のように各ポート事にLEDでデータトラフィックを知らせます。しかし、オーディオの観点から見ると、これは巨大なノイズ源です。LEDの点滅は巨大な波のノイズが発生します。W SmartHubはこの部分まで考慮し、一切のLEDインジケーターを使用していません。これ程までに細かい部分まで考慮して開発されています。
W SmartHub(スマートハブ)
ウエイバーサ社スマートハブはハイエンドオーディオネットワーク・プレイヤーとUSB-DACのための、世界初のオーディオグレードで開発されたハイエンドオーディオ専用スイッチングハブです。
- 基礎設計からウエイバーサ社100%の独自開発、独自構造のギガビットスイッチング4ポートハブ
- USB 1+2ポート(USB-DACノイズ除去)
- 超低ノイズ設計
- オーディオグレード高精度クロックの採用でジーター発生極小化
- x4リチウムポリマーバッテリー駆動でNOISE FREE
アルミニウムのユニボード切削加工で、振動、放熱、シールド - LEDインジケーター未使用など、ノイズ発生部分を根本的に除去
- リチウムポリマーバッテリーを利用した極低インピーダンス。
ネットワークやUSBのノイズ除去で純粋な信号伝送
- 1年365日連続使用が可能な自動充電/放電システム
(内部は全てバッテリーで動作。外部電源はバッテリー充電と前面LCDパネルに使用) - 前面フルグラフィックディスプレイ
- ARMプロセッサー内蔵でネットワーク状態のリアルタイムモニタリング
- 各ポートに接続された機器をスキャンし、トラフィックの発生頻度などを把握
- インターネットによるファームウェアアップデート
接続/ネットワークプレーヤー
接続/USB-DAC
一般のハブ vs W SmartHub
一般的なスイッチングハブ VS W Smart Hub | ||
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一般的なスイッチングハブ | W SmartHub | |
電源 | SMPSアダプター使用で多くのノイズが発生 | リチウムイオン電池4本使用でNoise Free |
クロック | 超低価格の水晶発振子を使用 | ハイエンドオーディオグレードの高精度MEMSクロックを使用 |
クロック動作原理 | 水晶に通電し振動する性質を利用してクロックを生成し、温度に応じて変位が大きい | 半導体、電子信号発生により振動する現象を利用し、精巧に動作し、温度変位が少ない |
ジッター | 多く発生 | 最小 |
転送表示 | △(ノイズ発生) | X(ノイズなし) |
LEDディスプレイ | X | O(必要なときにOn/Offできノイズカット) |
ARM AP(CPU) | X(一部の製品が搭載) | O(ネットワーク状態の監視とトラフィック制御可能) |
ファームウェアの更新 | O | O |
USBハブ | X | O(USB-A 2個/ USB-B 1個) |
ケース材質 | プラスチックが多く、高価な製品は鉄を使用 | 振動制御、優れたアルミユニボディの使用 |
音楽の試聴比較
-W SmartHubを中心に
Carol Kidd「When I dream」
オーディオファンにも有名なCarol Kiddの「When I dream」を聞いてみました。Carol Kiddの声とその他のアルペジオの伴奏とがよく調和し、アコースティックギターはベース感が十分にありながらCarol Kiddのボイスとよく演奏するかどうかが鍵です。
W SmartHubと比べて、元々の音は非常に多くのノイズによってホワイトノイズがひどく、背景も見えず、騒々しい感じと改めて感じました。一般的なスイッチングハブでの音は、女性ボーカル、ギターの伴奏が全く区別されずに混じって出てくる感じでしたが、W SmartHubでは背景が驚くほどご静かになって、甘いCarol Kiddの声とギターの伴奏だけが暖かに出てくる驚くべき変化でした。
何度となく聞いた音源だが、W SmartHubと接続してから、完全に新しい音楽を聞くような錯覚に陥るほどでした。また、一般的なスイッチングハブのステージ感とは全く異なり、上下が開き、さらにCarol Kiddのボーカルがくっきりと現れ、より豊かな倍音と空気感で音楽を完璧に完成してくれたと思えました。
Joe Morello「Take Five」
ドラムソロで始まり、やや特殊な構造を持つこの曲は、最初の部分だけ聞くとドラムのソロアルバムかと勘違いするようにする程にドラムの様々な音を聞くことができ、それぞれのシンバルの音がよく聞こえるように録音が良い音源で、ステージ感をテストする時に便利な音源です。
この音源を使って、W SmartHubがどれだけ正しくステージ感を伝えてくれるかをテストできました。一般的なドラムセットとは異なり、左にハイハットが位置し、5つのドラムよりも多くのドラムが存在し、まるで四方にドラムセットが囲まれたような録音で、一般的なスイッチングハブとW SmartHubとでは聞かせるステージ感もアタックも明らかな差を示しました。
以前に他の音源でテストしたのと同様に、W SmartHubの前後の表現力は、あまりにも詳細に描き分けられ、上下の表現もドラムをアタックする位置が一般的なスイッチングハブよりW SmartHubが非常に確実にその定位を示し、音楽の味わいを確実に見せてくれました。
ドラムスティックでドラムを打つアタック感の程度も、W SmartHubでは硬いアタック感を脱し、とても自然な残響と空間を伝え、目を閉じて聴くと実際のドラム演奏を聴くのと同じサウンドを楽しめました。
Cantate Dominoアルバムの中でAdolphe Adamの作曲
「Julsang(Christmas Song)-O Holy Night」
Cantate Dominoのアルバムで「Julsang-O Holy Night」を聞いてみました。大聖堂のオルガンとスウェーデン語で歌うソプラノのソロで始まり、後半は合唱団の雄大壮厳なサウンドが逸品の曲です。
最初に足で演奏するペダルオルガンとアルペジオを手で演奏するが、一般的なスイッチングハブと比較して、W SmartHubはオルガンの低域がつま先の深さまで下がるように聞こえ、バロックオルガンコンサートを大聖堂で聞いていたその音色を聞かせてくれました。
ソプラノは少し上に位置して定位が明確になり、一般的なスイッチングハブよりも一番手前にソプラノソロ、その後にソプラノ、アルト、その後にテノール、バスの詳細な表現を聴かせてくれ、アンビエンスと大聖堂のオルガンの音でいっぱいのサウンドを聞かせてくれました。
続いて、サウンドの最後が大聖堂の高い天井まで一つ一つ響き、オーディオシステムでこのようなサウンドを聞くことができるということに感嘆するしかないサウンドを鳴らしました。
Jacintha「Moon River」
以前にPeak Consult Incognito X IIスピーカーとThrax Dionysos Mk2プリアンプ、Heros Mk2パワーアンプとPSC Monolithケーブルシリーズでも見せたが、Jacinthaの「Monn River」は女性ボーカルの空間感とリバーブいっぱいのサウンドを空気間と、打つようなピアノソロをテストするに良い音源です。
結論として、Peak Consult Incognito X IIスピーカーとThrax Dionysos Mk2プリアンプ、Heros Mk2パワーアンプ及びPSC MonolithケーブルシリーズにW SmartHubを加えると、初めての完全な超ハイエンドサウンドが完成されました。以前に説明した長い休符と共に出される女性ボーカルのサウンドは、空間に散らばる数多くの音の粒子が細かく分散することを示し、ピアノが強くアタックするアドリブでは一音一音が空中に立ち上るようなサウンドを聞くことができ、ノイズ除去効果がこんなに凄い事だと納得できました。
Carl Orff、Carmina Burana「O fortuna」
Seiji Ozawa、Berliner Philharmoniker
日本のクワイアを完璧に練習させ、ベルリン・フィルハーモニーと合奏し、演奏当時、そのパフォーマンスでドイツ人を衝撃に包んだ驚くべきSeiji Ozawaの指揮のCarl Orff Carmina Buranaの最初のO fortunaです。巨大なスケールで導入部から強力なパッセージを人性と共に演奏し、極度に大きなスケールを見せなければならず、合唱をはじめとする様々な楽器のステージ感で前後の広い幅を再現しなければならず、特にオーケストラの大太鼓でアタックと空間をテストできる音源です。
一般的なスイッチングハブでは様々なノイズがそのまま乗ってくるためなのか、オーケストラの前後、深さを大きく感じるのは難しい状況でした。しかし、SmartHubを接続したときは、更に明らかになったステージ感に、どの位置で楽器が演奏するのかが分かり、特に前後の深さが感じられ、一番手前に弦楽、木管と管楽器、打楽器、そして少し上に位置した合唱団までも、素晴らしいレイヤー表現を作ってくれて、左上に位置した大太鼓の恐怖に震えるようなサウンドは、実際のオーケストラを聞くような感じを受けました。
Peak Consult Incognito X IIスピーカーとThrax Dionysos Mk2プリアンプ、Heros Mk2パワーアンプ、PSC Monolithケーブルシリーズ&ウエイバーサ SmartHubで進行した今回のハイファイクラブ試聴会はPeak Consult Incognito X IIスピーカーとThrax Dionysos Mk2プリアンプ、Heros Mk2パワーアンプ及びPSC Monolithケーブルシリーズ&ウエイバー社SmartHubによってデンマークの驚くべきハイエンドオーディオ技術をそのまま見せてくれるPeak Consult Incognito X IIスピーカーと、強固なエンクロージャー製作技術と特別なクロスオーバー、ユニットの使用で最高のサウンドを感じることができました。
ウエイバーサ社SmartHubによって、オーディオのノイズの恐ろしさについて改めて考えさせられ、今まで存在しなかったネットワークプレイの驚くべきノイズ除去能力を見せてくれ、全ての音楽を最高水準のサウンドで「完成」してくれる驚きべき能力を見せてくれました。
試聴会に出席してくれた方々に感謝します。