※画像やタイトルで記事にリンクします
参考になったと好評で、WLANcableを買っていただいた方の感想も好評です。
日本のテスト環境にあるWDAC3のLANコネクターがXLRになっていた謎がやっと解けました。
音質が良いのでDACとして評価されてますが、ヘッドフォンアンプとしての性能も飛び抜けてます。
日本でもカフェに設置予定です。
WSmartHub発表時のような反響をいただいてます。
高級すぎて一般的とは思えない気もしますが、世界は広いというか、知っておいて損は無いというか。
ありがたいことです。
日本でも、こういう機会がありましたらWMiniHPAmk2を手配しますのでお声がけください。
貴重な試聴会レポートです。
Roonというと高級オーディオで大きいスピーカーで聴くというイメージもあるようですが、ヘッドフォンオーディオ(Head-Fi)用に特別な機能が豊富にあり、海外ではかなり広まってます。
h様
私もWaversaで構成しました。
WNAS3+WCore+WSmarthub
オーディオラックにぎっしりです。
次はフォノアンプを検討してます。
元々はWNAS3を買ったが、私には必要ない機能、チューナー、DAC、CD機能があって、WCoreを買ってWNAS3を売って、WStreamerでシンプルな構成にしました。
当然、WStreamerで聴くRoonのサウンドは素晴らしかったが、多段階(?)WAP process機能があるというWNAS3が良いと思って再びWNAS3を買い直しました。
期待して新しい構成で再び接続して、音楽を聴いて、本当に満足です。
私はもともとSpectralアンプマニアで、プリとパワーをモデルごとに変更してSpectral製品だけを20年ぐらい使ってきたが、Spectralとも良くマッチングしてます。
常識的には、複数の段階のプロセッシングを経ると、音質が劣化していくだろうと考えたが…
そのような心配とは裏腹に、まるで研ぎ澄まされた氷の上をすべるような、なめらかで、スムーズに流れるように出る音楽に心から嬉しくなりました。
他のレビューを見て、音の背景が静寂というのがどういう意味か分からなかったが、音と音の間の間の静寂さを知って、音楽に更にはまってしまってます。
もちろん、今回はケーブルも少し入れ替えて電源も増強した効果もあったと思うが、少なくともWNAS3の効果が70%以上あると感じます。
これほどに良い製品を作ったWaversaSystemsに感謝します。
WNDR、Waversa Network Direct Rendering。
WaversaSystemsが開発したネットワーク再生の音質向上技術です。
簡単に例えれば、RoonのRAATのようなもので、ユーザーは特に意識する必要はありません。
無料アップデートでハイエンドシリーズが順次WNDRに対応しつつあります。
テスト段階でも大好評でしたが、アップデートが公開されてから絶賛されています。
t様:2018/04/13
WNDRはとても良いです。音質改善効果が大きいため、クラシック音楽をよく聞いて、この音楽がこんなに良かったのかと感心しきりです。
短所としては、ソース機がよくなるとアンプなど他の部分もアップグレードしたいと思ってしまう事くらい…
WSmartHubとLANケーブル(WaversaSystemsのコラムを翻訳掲載)
WSmartHubの音質向上についてのご質問が多いですが、国内外でのユーザーの方々や販売状況から、実際にお使いいただいて効果が高いと判断できます。
WSmartHubとは何なのか、どのような原理でどのような効果があるのかを説明します。
分かりやすい図を用意しました。
全ての高速通信は、この入力信号のようにノイズが発生する事を前提に、その上で、正しく動作するように設計します。
ノイズがあると通信できなかったり、接続が切れたりすると良い製品とは言えず、より低価格に作る事ができないとしても、ノイズがあっても通信が可能なように設計します。
入力信号の波形が目のようなので、目の波形「Eye Diagram」と言われ、人の目と比べて瞳以外の部分が例え全てノイズであっても通信は良好に行われます。
ところがオーディオでは、この様なノイズが致命的な問題になります。
WSmartHubはこれらのアイダイヤグラム上の情報を抽出して、右上の図のようなきれいでジッターの無い信号を生成します。
ここで1つ問題が発生します。波形の角、エッジが鋭いという事です。このエッジもノイズを誘発し、高域が騒々しく聞こえる原因になる場合があります。
このエッジは、LANケーブルで対処できる場合があり、それはWaversaSystemsで長期間のテストと研究を行った結果、1.5メートルのLANケーブルを使った場合に、下の図のようにエッジが滑らかになり、ノイズが誘発されなくなります。
もちろんケーブルが更に長い方がエッジは更に滑らかになるが、問題はジッターがまた増えてしまう事です。
したがって、2メートル以上だとエッジはかなりソフトになり、ジッターの発生で音が劣化する可能性も高くなります。
WaversaSystemsのWLANケーブルは、これらの点に基づいて開発されたケーブルです。
今年初めてのランキングです。
と、言ってもWSmartHubが1位なのは相変わらず。
※画像は製品ページリンク
オーディオ再生にネットワークを使っていても使ってなくても、ネットワークと完全に分離するのも難しい現在、LANに使うスイッチングハブが大きなノイズ源なので音を悪くする原因になっています。
そこで、電源は内蔵バッテリーで更に極低ノイズ化、LANスイッチグハブの回路も独自に開発した超低ノイズ仕様、LEDと内蔵バッテリーのみを外部電源で動作させ、ハブ回路は内蔵バッテリーのみで動作させる超低ノイズ構成。
ネットワークオーディオ環境にWSmartHubを導入すると、超低ノイズ化によって音質を向上させます。
他社製のネットワークプレイヤーやDACを使っているけれど、WSmartHubは必要で欠かせないというオーナーさんが多いです。
2位はミニシリーズのDACとアンプが毎月のように入れ替わっていて、2018年1月はWMiniAMPが2位でした。
2台目のアンプ、サブシステム用に、初めてのアンプに、WMiniDACとセットでもオススメです。
本棚に入るサイズのスピーカーでお使いの方が多いようですが、更に小型のデスクトップスピーカー、そして大型テレビの横に置くようなトールボーイスピーカーや床置きの大きなスピーカーでお使いの方もいらっしゃいます。
WaversaSystemsJapanでは高さ約1メートルのスピーカーでも大きな音で鳴らしてます。
WMiniDACとセットがオススメなのは、XLR端子で高音質なバランス接続できて、WMiniDACにUSBメモリーやmicroSDカードリーダーを使って、高音質プレイヤーで簡単に音楽を楽しめるからです。
好きなスピーカーに、WMiniDACとWMiniAMPをつなげれば、選曲やリモコン操作はスマートフォンの無料アプリで毎日簡単に音楽を楽しめます。
microSDカードリーダーに入れた曲も、スマートフォンの中にある曲も、難しい事はなく簡単に高音質で音楽を楽しめます。
Bluetoothよりも簡単で、CDプレイヤーよりも音が良く、スマートフォンの無料アプリで簡単操作。
もっと簡単に、もっと便利に、もっと良い音で、もう音楽の楽しみ方が一気に変わります。
HiFi Clubのコラムの翻訳掲載
アナログ時代を経て、CD、デジタル音源が一般大衆はもちろん、オーディオファイル(愛好家)のメインフォーマットと位置づけられ、多くの人たちの快哉を得た。物理パッケージのコストが減り、音楽鑑賞が簡単になった。一般的には手軽に音源ストリーミングを楽しめればそれで十分だ。
しかしオーディオファイルは違う。 数多くのCDをリッピングし、高音質の新しい音源をダウンロードして、パソコンやNASに保存する。そしてプfoobar2000、JRiverなどのプレイヤーソフトで再生する。さらに最近24ビットのハイレゾ音源もストレージデバイスの発展とともにオーディオファイルの間で大きな人気を得ている。
しかし、各部分ごとの合計が、必ずしも全体の総和ではない場合もある。ますます増えた容量、そしてこれを管理するためには非常に不完全なソフトウェア。少なくともCDを凌駕するハイレゾ音源、それらが散在する大容量HDDとNAS。そしてパソコンの発展速度にもかかわらず、還元主義的な観点では理解できない副作用が至る所で水面に浮上した。
部分の合計が全体になっていないのだ。反対に欠点も散見された。音質は別として、インターフェースの問題がネットワークストリーミングで見受けられる。これはある程度の快適さを備えたプレーヤーがあるにはあるが、依然として満足できるほど進化したものは見つけられない。
このような状況で、偶然見つけたRoon Laboratoryは、従来のリモートアプリやライブラリ管理ソフトウェアよりも数段階飛び越える進歩的なプラットフォームを実現している。現在、このRoonを超える音源再生/管理ソフトウェアは皆無である。従来のプログラムが2G世代の携帯電話ならば、Roonはまるで、アップルのiPhoneが初めて世界に登場したスマートフォンを思い浮かぶ。私がRoonを2年以上使用している最初の第一の理由は、まさに快適さである。
Roonのルーツはイギリスのハイエンドオーディオメーカー、メリディアンにさかのぼる。Sooloosを覚えているだろうか。LINN クライマックスと共に、ハイエンドの分野で先駆者的に登場したネットワークストリーミング機器だ。ハードウェア的な面はともかく、Sooloos再生プログラムは確実に優れていた。そしてメリディアンはこの時から、ハードではなくソフトウェアに方向旋回し始めたようだ。現在、MQA事業に参入したのは偶然ではない。ともに、Sooloosソフトウェアエンジンを開発したエンジニアたちが独立して作ったのが、まさにRoonだ。
Roonは、コア、ブリッジ、サーバなどで構成され、ここで最も重要なポイントはRAATという通信規格である。’Roon Advanced Audio Transport’。他の機能的にのみ搭載している音源再生プログラムとは、そのルーツから比較にならないプログラムである。この規格で再生する時、Roonのプログラムは最も優れた音質で聞かせてくれる。ただ音楽再生関連機能のみ充実したRoonだったら、おそらく今年のRoon使用決済する際に、ためらったかも知れない。(※訳注:Roonは1年間か永久使用料どちらかの有料制)
Roonを使用する最も大きな理由は、RAATプロトコルを通じた音質的メリットにある。どれだけ他のプログラムと比較しても、機能はもちろん、音質面でも比較しうる対象は無かった。彗星のように現れたこの新人が、オーディオファイルの目と耳を一気に奪うことができた決定的な理由だ。このため、私はいくつかのRoon Readyネットワークプレーヤーを使用してきた。現在、タイダルと連動できるという面も欠かせない魅力だ。
WaversaSystemsがRoon Coreをリリースするという知らせを聞いた。有名ハイエンドメーカーと比較しても優位に立っている技術力を誇るWaversaSystemsなので期待するのが当然だ。今までのネットワークプレーヤーの開発者やソフトウェア開発者たちが作り出した再生プログラムはRoonと比較にもならず、いまだに悪戦苦闘している。このためどこもRoon認証の「Roon Ready」に対応を急いでいる。大衆の要求を無視していたら、さらに遅れかねないという不安感も大きいだろうが、現在のRoonを追い抜くことができる代案さえも皆無だからだ。
最近、発売開始されたネットワークDACなどに「Roon Ready」マークをよく見かける。しかし、ハイエンドのオーディオシステムに導入可能なコアは、その選択肢がとても限られる。この状況でWaversaSystemsが提示したWCOREの存在は、Roonとハイエンドオーディオシステムの等価的統合を夢見ていた進歩的なオーディオファイルには両手を挙げて歓迎するに値する。
WCOREは既存のNASやNUCシリーズなどの小型PCをコアとして使っていたオーディオファイルにとっては、本当に夢に描いたスペックを実現して登場した。ここでも部分の合計は全体とは異なるということが証明される。いくら既存のPC部品を組み合わせたとしても、完全にハイエンドオーディオ用として全体を完成できなければ無用の長物となる。我々はいくつかの高級自作PCが、音楽専用サーバーなどの音質を超えることができないことを、多くの費用と手間と時間をかけて、ひしひしと身に染みて体験している。
WCOREは電気的干渉や振動、発熱など、円滑な動作や音質劣化を招く可能性のある状況を避けるために総切削アルミニウム・シャシーを採用した。内部は各部分を徹底的に隔壁処理した。まるでAyreやMSBなど、超ハイエンド機器の内部を見ているようだ。全てのオーディオコンポーネントの心臓、電源部もまた分離して設計した。一つはメインボード電源、そしてもう一つはネットワーク再生用電源として、全てリニア電源だ。
しかし面白いのは、ネットワーク転送時に発生する可能性のあるノイズを除去するために、リチウムイオン電池を採用した部分だ。このほかにもルーター、NASなどから流入する高周波ノイズを取り除くためのフィルターを使用するなど、極度な潔癖症的な回路を実装した。この他にもボード自体でRoonの動作に少しでも影響を与える部分は除去する一方、Linux OSのカスタマイズなど、ハードウェア、OS、全ての面で、ただRoonのために徹底的に追求し尽くしている。
一度ハイファイクラブ試聴室で、試聴テストを実施した。既にアヴァンギャルドTrio Classico XD(700万円)+BASSHORN XD(500万円)を中心にゴスティーノ新型プリ/パワーアンプがセットアップされた。DACはWaversaSystems WDAC3mkII、そしてCDPはCHORD Red Reference(300万円以上)を投入した。音源トランスポートは当然WCORE。
このシステムで通常のCD(レッドブックCD)と比較し、違いが大きく分かるようにした。同じシステムで、CDとリッピングした音源は、データでは完全に同じだが、再生音の違いは明らかだった。
家に帰ってから、私はWCOREのテストで数日続けてプレイリスト再生を繰り返した。かなり多くのNAS音源を再生して分析し、同様にWCOREとDAC3mkIIをセットアップして私のリスニングルームで繰り返しテストした。加えて、WaversaSystemsのWSmartHubもリスニングテストに参加させた。
セットアップシステムは2セットで、一つはDynaudio confidence C4を中心にJeff RowlandとPLINIUSパワーアンプで構成した。そして2つ目は、Totem Signature Oneスピーカーを中心に、CARY CAD-300SEI真空管アンプとCyrus 8-2 DAC兼インテグレーテッドアンプを使った。2つのシステムで比較試聴してみたが、WDAC3mkIIを単独で使用した時と、WCOREを一緒に使った時の音質は、かなり異なった音質を聞かせてくれた。特にUSBインタフェースを使わず、全てイーサネット端子を使って完全にRAATプロトコルで再生する音質は非常に印象的だった。
私のデジタルシステムはこの数ヵ月間変化がなかった。様々なレビュー機器を使っていたが、DACはWDAC3mkII、そしてMytek Manhattan2を交互に使っている。しかしここに、WCOREが入り、最も大きな変化は、僅かな誤差や震えさえ発見できない正確な音程表現だ。例えば、グレン・グールドの1955年ゴールドベルグ変奏曲(24/44、Flac)は優れているが、コンピューターに録音したRe-Performanceが、音程、テンポなどオーディオファイルの立場で聞くことはもっと優れている。多くの場合、1955オリジナルは、ハイエンドシステムでノイズが起きる。しかし、WCOREで聞いたオリジナル録音は解像力と帯域幅が広がり、はるかにクリアーで瑞々しいサウンドで再生される。
スーザン・ウォンの「’Sound of silence」(24/96、Flac)で示したボーカル音像は非常にリアルだ。加えて、背景は真っ白なキャンバスの上に最初に刷毛塗りをするように鮮度の高い音色が広がる。音と音の間の空間に呼吸できる空間が木々の間を吹き抜ける風のように爽やかで、ボーカルはその顔だけでなく、体全体が見えるかのように鮮明だ。このような実体感の向上は、だいたい低解像度デジタル音源ではかなり平面的で単調に聞こえがちである。もちろん、この曲は24Bit/96kHz音源だが、今まで感じることができなかったホールトーンとともに柔らかな高解像度の服を着て現れた。
全体的に特別なトーンカラーは感じない。非常にニュートラルで、これは音源に対する歪曲がないという意味だ。デジタルドメインの立場から見ると、ジッターなど時間軸ノイズがほとんど無いという意味と結びつけて考えることができる。周波数特性から見ると倍音の特性からどれだけクリアーな音を出すのか知ることができる。基音と倍音が低い低域(250Hz)から、高い高域(12kHz)まで伸びる管楽器、フルートを聞いてみると、他のネットワーク機器と音質の差が大きくなる。例えばフランソワ・ラザレヴィチ がトラベルソフルートを担当して演奏したサン・ジュリアンの音楽家たちのビバルディ「Common Redpoll」(24/96、Flac)を聞いてみると、高域の高いオクターブまで減衰せずに伸び、よどみ一つ発見することもできない。それにもかかわらず、澄んで壮麗な倍音が豊かにリスニングルームを包み込む。
最終的な決定は、スマートハブとつなげたWCORE/WDAC3mkIIの組み合わせである。基本的にはWCORE自体がハブとしての機能、音質的役割をほぼ全て実行する。しかし、より上位のハイエンドシステムを使用する場合、スマートハブと一緒に使う事を推薦する。スマートハブを一緒に使う場合、WCOREとWDACを直結せず、スマートハブを中心に接続してシステムを構築することができ、音質も更に向上幅を持つ。加えて、スマートハブとWCOREはデザインでも延長線上に並んだペアのようによく合う。
WCOREによってRoon RAATで鑑賞する音源は、解像度に関係なく、既存のネットワークプレーヤーとは異なる境地の音質を聞かせてくれる。しかし特に高解像度音源でその特性が最高潮にアップする。例えば、1988年4月28日、日本のサントリーホールで登場したチョン・ギョンファのバッハ「シャコンヌ」がそうだ。聴衆を金縛りにした演奏で、この録音を収録したLPをタスカムDA3000を使ってDSD128で録音して聞いた。私はVAN DEN HUL COLIBRIなどを使って録音したこの音源を、このようにLPに迫るサウンドで再生するネットワークプレーヤーを見たことがない。デジタルノイズとジッターの下に埋もれていた音の粒子が一挙に出てくる時に鳥肌が経つ演奏を再現してくれる。当時、観客席にいたポリーニが絶賛した理由が分かるようだ。
WCOREをシステムにセットアップして、Roonで聴く音楽はほぼ全ての面で音質向上を明確に感じることができる。これ程の向上であれば、実際にRoonの利便性は今より悪かったとしても納得することができる。WCOREの音質は、まるで音源に付着した汚れや埃を払ったような音だ。ロバート・ランの「Brasillia」(DSD64)を聞いてみると、ギター、サックスの倍音はまるで裸になったようなサウンドだ。一言で透明でクリアーで鮮明である。これ程の解像力ならば、非常に明るくクリアーで、表面の質感が脱色されそうだが、WCOREは白は白として最上の解像度をそのまま維持する。
昔の言葉だが、「GIGO(Garbage In、Garbage Out)」(訳注:ゴミを入れればゴミが出てくる)という言葉がある。汚れた信号からはクリーンな信号は絶対に出力されることはないということだ。システム全体では、信号のスタートラインに位置するソース機器が該当する。しかし細部的に細かく分けて考えてみると、現在最初のスタート地点にWCOREが位置する。WCORE以外のすべての要素をそのままにして音質を比較すると、ダイナミクスはもちろん、エンベロープの特性からアタックとディケイの区間の音量変化が特にはっきりしている。加えて、RAATによる過渡応答特性の向上はすべての楽器に明確な力と秩序、駆動力を付与する。例えば、リファレンスレコーディングスFreshシリーズの中で最高の録音の一つである、マーラー交響曲1番第4楽章(DSD64)で、ありがちな低域の解像度低下の惨劇はない。むしろ隅々まで楽器の動きをパノラマのように見せてくれる。
WCOREはWDAC3mkIIの他にも、Roon認証を受けたネットワークプレーヤーとEthernet段の接続によって、その性能と音質を満喫できる。加えて、スマートハブまで使った場合にその性能は最大限に発揮される。WCOREが現在ハイエンドデジタルの中心で意味することは非常に大きい。USB伝送から脱し、イーサネット伝送による高音質を再生できるということ。そしてRAATという唯一の音楽専用ネットワークプロトコルを完全に具現したということである。
そして他のサーバー、ネットワークプレーヤーを圧倒するRoonのUIや音源管理機能を活用し、ネットワーク再生の大きな壁だった音質面までも一挙に崩してしまった。もう一度「GIGO」を思い返して見ると、DACのアップグレードではなく、音源トランスポートのアップグレードが遥かに全体の音質向上に効果的であるという事実を証明する。これはCDTとDACの時代から変わっていないファクトだ。ちなみに、まだDLNAやAirPlayなどを同時に対応しないのは、今後は必要になるだろう。国内外のストリーミングサービスのためだ。ともに、別のコントロールパネルをwebで実装すれば、より便利に使えるようになりそうだ。
要するにWCOREは、デジタル機器で表現しにくかった真の音楽の熱気をリアルに復活させた。一方、アナログシステムでは限界があるダイナミックレンジとS/N比を極限まで引き上げた。RoonそしてWCOREの相乗効果は実に大したものだ。RoonのスマートなソフトウェアエンジンとWaversaSystemsの天才的な技術が結合したハイエンドトランスポートの傑作だ。断言できる。WCOREはハイエンドデジタルオーディオの新世紀だ。
Written by Audio columnist コナン
Specifications | |
| WCORE |
Power | トロイダルトランス |
FAN | なし |
CPU | i3(低消費電力) |
GPU | なし |
マザーボードSMPS Power | 最小化 |
Class of component | 最高級の部品 |
シャシー | アルミニウム総切削シールド加工 |
Network | Ethernet x4 |
Network電源 | バッテリー |
I / O | なし |
Storage | mSATA x 1(OS) |
OS | Linux |
OS カスタマイズ | オーディオ用 カスタマイズ |
今年もハイエンド製品を発売できませんでしたが、来年こそ準備を進めてスタートしたいです。
ということで、今年もWMiniシリーズとハブでのランキングです。
※集計が簡単でした
↓ 画像クリックで製品ページへ
サーバー搭載DACは徐々に種類が増えてきてますが、このDAコンバーターはWAPを積むのが最大の特徴です。
アップサンプリング機能はバイパス、x1、x2、x4、x8が選択でき、ガツンと聴きたいバイパスとx1、ウォームに聴きたいx4、ナチュラルに聴きたいx8、などとWAPをフルに使いこなして高音質で楽しめます。
サーバーと言っても難しい事は何も無く、自宅のWifiルーターにLANケーブルでつなげるだけで、パソコン、スマートフォン、タブレットから操作できて、高音質再生できます。スマートフォンの中の曲もWMiniDACで鳴らせます。もちろんDACなので、テレビもゲーム機もCDもWAPを使って高音質にアップサンプリングやリクロックで楽しめます。
スピーカーで聴く場合はWMiniAMPとセットでバランス接続がお勧めです。
HiFi Clubのコラムから翻訳掲載
希代の詐欺師、フェルディナンド・ウェルド・デマラをご存じだろうか?
彼は一生の間に、時には修道士として暮らし、ある時は心理学者として暮らし、また時には、医師、教師などと自由自在に自身のアイデンティティを変化させた。一時は海軍の軍医として、虫歯で苦しんでいた艦長に麻酔をほどこし抜歯をするなど、軍の医療行為で戦争に貢献もした。医療の経験も無い彼だったが、被弾した兵士たちを見ては勇敢に(?)破片を摘出する手術を執刀もした。しかし実際に行った行為の専門家として当該分野で公式では認定されなかった。無資格だが独学で専門家に成り済ましたサギ師だった。
ハイエンドオーディオの分野でも、このような生半可な技術的根拠でオーディオ愛好家をたぶらかすケースがしばしば見受けられる。メーカーより雨後の竹の子のように生まれるオーディオアクセサリーの分野で特に多くを占めている。公式の研究、公共機関からどのような特許や技術的な主張のための資格を取得しなければならない義務も無いため、さらに深刻化する傾向がある。特に近年、音源再生の市場が変化し、数多くの多様なデジタル機器が発売され、パラダイムの激変期が続いている。そのためかデジタル関連のチューニング機器が飛ぶように売れている。その中で玉石は埋もれ、見つけ出すことは本当に砂漠で針を探すのと変わらない。
筆者は個人的にオーディオ関連アクセサリーを多くは使用してない。ケーブルとインシュレーターなどの他を使用することは極めて少ない。もちろん様々なアクセサリーを試しはするが、重要なのは、続けて使う物よりも、しばらく使ってみて、外してしまう場合がはるかに多い。オーディオ関連アクセサリーは大きく分けて二つだ。一つは電源に関連するもの、例えば電源ケーブル、マルチタップ、パワージェネレーター、電源コンディショナーなどがこれに属する。そして二番目は振動に関するものである。ところが、二番目の振動に関するものも電源アクセサリーと同様に、その種類が多い。これもまた大きく分けると、物理的な振動制御や信号伝送経路に類するアクセサリーがある。そして電気と振動など、この全てが合ってノイズを生成する。ハーモニックディストーションとジッターなどは、電気と振動、クロック、ディスプレイなどから生じるノイズの総体を解決すること。それがまさにハイファイの最も大きな課題だ。
この部分では物理的な振動と周波数応答特性を補正してノイズを除去する方式ももちろん説得力を得ている。インシュレーターやレゾネーターなどがここに属し、アコースティック・音響材もこれを改善させることができる。しかし、根本的な原因を除去する方が最も早く正確な方法である。このような状況で最も簡単に適用できる部分がケーブルであり、DIYチューニング族は、機器内部にシールドとグラウンド設計をいじって変化させたりもする。しかし、問題は最近、デジタル機器のインタフェースが変化し、新しい周辺機器が登場し五里霧中に陥っている。その中でルーター、ハブ、USBデバイスなどが新たなノイズの根源として登場した。機能的にはネットワークストリーミングプレイヤーを再生するための機器が、意図していようがしていまいが、一方ではもう一つのノイズジェネレーターとして害悪として機能することになる。
便利なネットワークストリーミング機能のために使用する機器が、その機能を実現するために、もう一つのノイズを生成する皮肉が生まれたのだ。そして、これらの周辺機器もまた、ハイファイの最大の課題であるノイズ除去のカテゴリーに必ず含まれるしかない。電子機器でありながら、音源を最もアナログ信号に近く再生しなければならないハイファイオーディオ機器はコインの両面のような特性を持っている。それで、一方では機能を要求し、またもう一方ではその機能による音質的悪影響を気にしなければならない。 それで一般的な電子製品よりもはるかに繊細な特殊な技術が要求される分野だ。一般的な市販のルーターやハブでグラウンド処理のみ気を使っても、音がかなり変化することを経験した人であれば、オーディオ専用機の必要性を既に認識しているだろう。
WaversaSystemsのWSmartHubは、このようなオーディオ愛好家のニーズに応えるために開発された。ハブとは家の中に入ってきたインターネット回線を複数のネットワーク機器に分配して共有できるようにする機能を持っている。 一般的なパッシブ素子であるケーブルではなく、アクティブな形で動作する電源コンディショナー、もしくは入出力信号の規格を変換するDDCのようなものと例えることもできる。全て機能的には、分配か変換の機能を持っているが、それによって音質がダウンするかアップグレードする二つの余地がある。
WSmartHubは、このような面でオーディオグレード、つまりハイファイ的なアプローチを積極的に取っている。最初に物理的な側面から見ると、アルミニウムを切削したケースを作って使用した。これはエアアコースティック、ジェフローランド、リンなど、長い間、ハイエンドオーディオの最前線に立ってこの分野をリードするレジェンドたちが採用した方式である。相違はなく、振動を最小限に抑え、電気的に完全に近いシールドが可能な最も効率的で、基本的な方式である。内部的には、各セクションを隔壁処理し、信号の干渉を最小限に抑え、グラウンドノイズを抑制することは、実際の音質にかなり大きな改善をもたらす。
次に電気的ノイズとジッターの最大の元凶といえる電源部を見ると、予想通りのバッテリー電源部の設計だ。理論的にバッテリー電源がリニア、スイッチング電源など、全ての電源の中で最も良質の電気を発生させることは間違いない。 しかし、問題はその設計にあり、バッテリー電源として常に最高の電源を発生させず、時によっては音質を硬く力の無いようにしてしまう事もある。WSmartHubの場合、リチウムポリマーバッテリーを使用し、インピーダンスを非常に最小化した設計になっている。理論的に見て非常に理想的だと判断される。
ジッターノイズのもう1つの原因であるクロックの場合、WSmartHubはMEMSというクロックを使用している。一般的に多く使用するクリスタル発振子ではなく、新しい形のクロックで、半導体を提供する工程から使用されるものである。マイクロメーター(㎛)単位の超精密部品や電子回路を同時に集積する技術で耐久性が高く、温度による変化幅が少なく、非常に效率的である。現在IT市場で水晶発振器に置き換わり、急激に成長しているのもこのような理由のためだ。もちろんクロック精度もクリスタルクロックに比べて決して劣らない高精度のクロックである。
この他にも、WSmartHubがノイズを除去して、根本的に封鎖するために搭載した内容はかなり多様でスマートだ。一例として、全てのLEDインジケーターを思い切って取り除いてしまっている。ハイエンドメーカーがディスプレイを無くしたり、または完全にオフにできるように設計する最近の傾向を見ると、簡単だが、地味ながら効率的なノイズ抑制方法である。次に、前面ディスプレイも悪影響を与えないか気になったが、内部的に巧妙な設計になっていた。WSmartHubは基本的にリチウムポリマーバッテリーで動作するが、このバッテリーは純粋にスイッチングハブとUSBハブのための電源として使用する。そしてバッテリー充電やディスプレイは、外部の電源アダプタから電源供給する形で設計され、電源の用途から完全に分離して問題を解決している。
底面のパネルの他にはボルトも見えないモノコック(monocoque)方式の総アルミニウム切削ケースは、そのサイズの割にかなり重い。前面にはON/OFFが可能なLCDディスプレイのほかに、電源ボタンとメニュー、セレクトボタンだけがシンプルに位置する。背面には計四つのイーサネット端子とUSB Aタイプ1/2とUSB Bタイプ1つが用意されており、電源入力が用意されている。
HiFi Club試聴室で行われたテストはかなり長い間続いた。スピーカーはピークコンサルト Incognito、アンプはダズルプリ、パワーアンプ、そしてWaversaSystems WDAC3を使用してセットアップした後、WSmartHubを中間に投入した。これと比較したのはNETGEARのハブだったが、結論から言えば、その差は誰もがその空間で聞いてみれば違いは簡単に分かるほどだった。ちなみにNASはQNAP、コントロールアプリはLINN Kazooを使用した。
Die Rohre-The Tube
まず、真空管機器で録音した[Die Rohre-The Tube](24bit/192kHz、Flac)のアルバムの最初のボッケリーニレコーディングを聞いてみる。もちろんネットギアで先に試聴した後、WSmartHubに変え、そして再びネットギアにし、その後またWSmartHubにし、何度も交換しながら同一の再生テストをした。NETGEARからWSmartHubに変えて最も大きな変化は、フォーカシングとそれに伴う楽器の輪郭の違いである。まるで高解像度で連続撮影した写真で、途中にフォーカシングが揺れた写真を見て、最後にフォーカスがくっきりと結んだ撮影の写真を見ているようだ。残像がきれいに整理され、全体的に強音と弱音のコントラストがより鮮明に捕捉される。WDAC3のイーサネット入力段が劣っているのではなく、WSmartHubという専用のハブの投入によって、隠れて認知できなかったパフォーマンスが発揮されたと表現するのが正しい。特に、全てのテストの重要なピアノの打鍵がいっそうきれいで穏やかな残響が更に自然になっている。
Torsten Nilsson-Cantate Domino
[CANTATE DOMINO]アルバムの中で’Cantique de Noel、O Holy Night'(24bit/88.2kHz、Flac)で音音場とソプラノ独唱と合唱などで行われる立体的なレイヤーがより鮮明に表現される。興味深いのは、左右のサイズだけでなく、上下のステージングで、まるで霧が晴れたかのように、より鮮明なステージが明らかになる。このような現象は、基本的に舞台が狭いためではない。既にWDAC3が再生したステージが、ノイズによって埋もれて視野を塞いでいた音響情報が、明らかになりディテールが鮮明になって起こる現象として把握される。これによって視野がより鮮やかになり、パッと晴れたイメージを確認できる。また、残響を簡単に作るノイズが除去され、クリアーな後味を残す。
実際に理論的に見ると、このような中間段階のハブの役割は、一種のマルチタップのようなものと類似した側面が多い。電流を最も失わずに「分配」’する事が最大の目的だ。言い換えれば、損失を減らし、分配までやってくれるなら、それで役目は達成される。しかし、多くの場合、直結するよりも良いパフォーマンスを発揮するパワーコンディショナーが存在する。アクティブフィルターの設計に優れた効果を出す電源装置は、極めてまれな一部のハイエンド機器だけだ。例えば、DDCのような場合も、基本的には音源の伝送規格を変換する機器がDDCを通じて音質自体を向上する場合がある。これはハイエンド機器が主張する最小信号経路、損失や歪みを低減することがカギとなるハイファイの基本概念とは異なる。しかし、独自の技術によって、中間に投入して歪みと損失を減らすのはもちろん、音質がさらに向上する場合も経験することができる。実際にHiFi Clubで高性能オシロスコープの測定装置であるTektronixで測定した結果、WSmartHubを使う前後のノイズ波形とレベルでかなり大きな違いを確認することができた。
それにもかかわらず、いくつかの疑問は残った。それでWSmartHubを自宅に持ち帰って、個人的なリスニングルームでUSBハブ機能をテストしてみた。BMC Pure DACをパソコンとUSBケーブルで直結し、USBケーブルはBlue Heavenを使用した。そして以後、WSmartHubを中間に投入し、今度はDACとWSmartHubの間にはUSBケーブル、WSmartHubとパソコンの間に、かつてPS Audio DAC購入時にバンドルされていたケーブルを使用した。中間にハブが入ってUSBケーブルはむしろ更にグレードが低くなった状況だ。しかし、結果は、ハブのEthernetテスト時と同様に肯定的に現れた。
Hoff Ensemble-Quiet Winter Night
ホープアンサンブル(Hoff Ensemble)の[Quiet Winter Night]のアルバムで’Dronning Fjellrose'(24bit/192kHz)を聞いてみると、パソコンと直結した時より高域と中域がさらにクリアーになった感じだ。バックグラウンドのノイズの相当部分が除去されたのが理由であるようだが、クリアーにシャワーを浴びたような感じで、最も重要な部分は、どうしてもハーモニックスに帰結する。特にピアノ打鍵でのハーモニックスで散漫な感じが消え、さらに正確になった印象だ。これはパソコンから伝わったノイズが除去され、その下に隠されて聴覚が認識できなかった微細なハーモニックス、つまり残響が水面上に上ってきたためと判断される。これは結果的に弱音とハーモニックスのディテールを向上させることにに帰結された。ノイズに抑えられて分からなかった微細な弱音が、汚い服を脱ぎ捨てて完全にきれいな素顔を現す。
オーディオシステムの中で、多くのアクセサリーはそれぞれの関係がシステム全体の中でシーソーや風船のように作用する。もし、低域をしっかり締めてくれるケーブルは、低域は締めるが、反対に中域が強調されて過剰なになってします。反対に低域の量感を拡張させる場合、低域は満足しても中域が退き、味気なく、薄く細くなり、音楽の勢いが弱まる場合がある。全てのトーンバランスとハーモニックスを多くのアクセサリーに依存する場合、その数は増え、相対的な不協和音が出ることも、肯定的な相乗効果で帰結することがある。まるでヤヌスの二つの顔のようなものがアクセサリーの正体だ。
しかし、ノイズの除去、電源の改善は風船効果ではない。これは全ての部分で肯定的にならざるを得ない客観的レベルでの向上をもたらす。好みを主張するのではなく、どんな状況でも証明が必要ない客観的事実である。WSmartHubは、ハブとしての基本的な機能だけでなく、科学的理論に基づいて音質的な改善効果も得ることができる本物のオーディオアクセサリーだ。特に、最新のデジタル再生で最も重要な、振動、電源、そしてこれによるジッター、ノイズを除去してくれる多目的な装置で、その価値が高いと判断される。最近のデジタルトレンドをベースにした全てのデジタル再生に欠かせない、スマートな科学的なハブの出現は、両手をあげて歓迎するに値する。