【Review】真空管アンプのためのWaversaSystemsの大道無門

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HiFi Clubのレビューを翻訳掲載

WaversaSystems VPre&VPower

Waversa Systemsのシンジュンホ代表に電話をかけた。
二度の簡単な挨拶を交わしただけの彼に電話をかけたのは他でもない、二日前にハイファイクラブ試聴室でWaversaSystemsの真空管プリアンプV-PreとパワーアンプV-Powerを聴き、質問したいことが多かったからだった。

まずは、デジタル分野で成果を出したWaversaSystemsが、真空管アンプを出した背景が気になった。
また、試聴をしてから感じた印象について、製作者の理論的な支持(?)も必要だった。
いくらプッシュプルにモノブロックであっても、3極真空管300Bが3ウェイ5ユニットというSoundForumの大型スピーカーSymphony 9を余裕を持って鳴らした理由が気になったからである。

WVPower & WVPre

ここからは、WaversaSystemsのシン・ジュンホ代表との対話を要約したものである。

▶WaversaSystems V-Pre&Powerを試聴した印象は「よどみがない」ということでした。

シン・ジュンホ代表:多くの製品がカップリング(coupling)のコンデンサを使用しています。
しかし、WaversaSystemsのV-amp Seriesは、カップリングコンデンサを使うと帯域バランスが出ないなど、音に多くの損失があるので、カップリングコンデンサの代わりにインターステージトランスを使いました。
これは、実際に製造コストが非常に上がるが、製造原価よりもサウンドだけを考えた設計と考えてください。

▶ WaversaSystems V-amp Seriesにカップリングコンデンサの代わりにインターステージトランスを採用した理由を詳しく説明してください。

シン・ジュンホ代表:通常のパワーアンプは、ドライブ段の後に通常のコンデンサを使います。私たちはインターステージトランスを使いました。これにより、音に着色が無く、良好な帯域バランスと鮮やかな低域を獲得しました。音は真空管、帯域はトランジスタで、良好に作られたインターステージトランスは全帯域がフラットに出ます。

▶ インターステージトランスは、プリアンプにも投入されたのですか?

シン・ジュンホ代表:いいえ。インターステージトランスは言葉の通り、それぞれ「ステージ」(stage)の間(inter)に入ります。プリアンプは、ステージが1つなので入ってません。

▶ V-PreとV-Powerがシンフォニー9スピーカーのような大型機を完全にドライブした背景は、電源部が大きく貢献していますか。

シン・ジュンホ代表:通常の電源装置は、トラブルをなくすために、コンデンサの容量を増やす傾向があります。
しかし、これも真空管が必要とするものではありません。
私たちは、コンデンサを最小化する代わりに、チョークトランスを結合させ、各ステージが必要な電流に積極的かつ能動的に対応しています。
プリアンプには、左右チャンネルそれぞれに1個ずつ、パワーアンプには、ドライブと出力管電源部のそれぞれに1つずつチョークトランスを投入しています。

WVPower

「Waversa Systems V-amp Series第一印象のデザインとデザイン」

実際に、WaversaSystemsのシン・ジュンホ代表を知っている愛好家には周知の事実だが、彼は真空管アンプマニアだ。
今までに20年以上、アメリカのウェスタンエレクトリックの91Bをはじめ、ドイツのKlang film、Grundig、Siemens、イギリスのDecca、Mullardなど、海外各国の有名なヴィンテージ真空管アンプを200台以上復刻してきた。商用化された真空管アンプもかなりある。

筆者が3ヶ月に渡ってWaversaSystemsのフルデジタルアンプWAMP2.5を試聴し、「アナログによるデジタルアンプ」とレビューを書いた背景には、こうした「先入観」が働いたのかもしれない。

V-Pre、V-Powerアンプは、このようなWaversaSystemsが意図して開発された真空管プリアンプ、真空管モノブロックパワーアンプである。
シン・ジュンホ代表の説明では、1938年に搭乗したウエスタンエレクトリックの92Bを詳細に研究し、「1940〜50年代のオーディオ黄金期の頃のサウンドを現代的に再解釈した」という。
92Bは1936年に出たシングルエンド91Bとは異なり、プッシュプルで動作し、前段にコンデンサの代わりにひたすらトランスだけを用いる伝説の名機だ。

WVPRE

筆者が把握したV-Pre、V-Powerアンプの設計デザインの核心はまさにこれである。

  • 直熱3極管300Bをチャネルごとに2発ずつ使い、プッシュプル駆動させるモノブロックパワーアンプである。
  • プリとパワー両方のバランス回路(Balanced Circuit)である。 アンバランス入力時にもトランスを介して完全な逆相信号を作り出すことによって、内部では全てのバランス信号経路に続く。
  • ウエスタンエレクトリック(WE)92Bと同様に、前段のコンデンサの代わりにトランス(チョーク、インターステージ)を使った。
  • トランスは、世界中で多くのオーディオファイルから評価されたスイスのLundahl製品を大量投入した。
  • 「電源部には、無条件に大容量コンデンサ」というハイエンドアンプの常識を破壊し、必要な時だけ瞬時に電流を供給する。
  • 3極真空管アンプの特性上、一切のネガティブフィードバック(Negative Feedback)をかけていない。
  • 真空管に必要なバイアス電流を、従来の自己(self)や固定(fixed)方式ではなく、CPUで制御してダイレクトに送っている。

WaversaSystems V-Pre

WVPRE

WaversaSystems V-Preは5つの真空管を使った。
左にあるのが整流管の6×4で、右の4つが信号増幅菅のの408Aだ。
1チャンネル当たり、正相(+)と逆相(-)を分けて担当するフルバランス回路特性上、チャネルごとに2つずつ、合計4個が投入された。
5極菅の408Aは電流増幅率(gm.Transconductance)が5.6と低く、発振しないという利点があるため、プリアンプ信号の増幅用としては最適な真空管である。
電圧増幅率(Mu、Amplication Factor、Gain Coefficient)は24、内部抵抗(Rp.Plate Resistance)は3000Ωで設計された。

WVPower

アルミニウムを削り出して作られたケース内にあるトランス構成も注目に値する。
計8個のトランスフォーマーが入っている。
フルバランス回路であるため、入力トランスと出力トランスいずれもチャンネル当たり2個ずつ、合計4個が投入された。
全てがスイスのルンダル製品だ。
電源部を担当するトランスフォーマーも4個だが、1つはデジタル電源用トランス、もう1つはアナログ電源用トランスで、残りの2つが、それぞれ左右チャンネルを担当するチョークトランスだ。

WVPRE

チョーク・トランスについては更なる考察が必要だろう。

出力トランスが出力管とスピーカーのインピーダンスマッチングの役割をする場合、チョーク・トランスは電源トランスの交流を直流に変える時に出るノイズを減らす役割をする。

それで「首を絞める」という意味で「チョーク(choke)」である。

通常、真空管アンプではこの役割は抵抗が引き受けるが、抵抗を使うと電源インピーダンスが高くなり熱が高くなると言う欠点が出てくる。
ハイエンド真空管アンプの電源部に良質のチョーク・トランスが好んで使われる理由だ。

ここまでの内容を整理すると、シン・ジュンホ代表の説明のまま、全段がトランス方式である。
ドライブステージがないので、パワーアンプとは異なり、インターステージトランスがないだけで、V-Preも各ステージがトランスにつながっている。
電源部は、電源トランス-チョークトランス、信号部は入力トランス-信号増幅真空管-出力トランス(Pre-Out Transformer)構成である。
電源部ではコンデンサを最小容量で使用し、カップリング(coupling)は初めから一切のコンデンサを排除している。

WVPRE

パワーアンプでも同じだが、このようにコンデンサを排除したことによる音質的な理由は明らかである。
コンデンサ固有の着色や容量による各種の要素をなくすことができる事が一番だ。
そしてコンデンサは回路構成上、必ず抵抗が必要だが、抵抗はよく知られているようにエネルギーを吸収する役割、すなわち信号を減衰(attenuation)させる役割をするので、抵抗の最小限での使用はアンプ回路構成の基本中の基本である。

各真空管が必要とするバイアス値をCPUがリアルタイムでチェックし、適正電圧の電気を供給する設計も独創的だ。
よく知られているように真空管の運用では、このバイアス(bias)調整が必須だ。
プラス(+)とマイナス(-)を行き来する音楽交流信号は、真空管のグリッドを通じて入ってくるが、バイアスとはこのグリッドに前もって音(-)の電圧を加え、音楽信号がプラス(+)領域でだけ揺れる電気だ。
「音電圧を持った電気」で「音」(-)というのはカソード(陰極)を基準にしたときにそうだということで、実際にはカソードとグリッドの電位差を意味するので、実際には「量」(+)と考えればいい。

WVPRE

とにかく、今までの真空管アンプは、この最適な電圧のバイアス電力を各グリッドに供給するために、カソード抵抗、可変抵抗、コンデンサ、そして別途電源(固定バイアス方式の場合)などを利用するが、V-PreとV-Powerアンプは、これらに代わって、CPUで制御する独自の設計構造を採った(CPU Controlled Bias)。

CPUの前段にADC(Analog Digital Converter)をつけ、このADCを使ってデジタル値を測定し、自動的に適正電圧を各真空管のグリッドに流す構造だ。
ユーザの立場では、いちいちバイアス電圧を測定して調節する必要がなく、音質的には、各抵抗とコンデンサなどによる音質劣化を回避できるという点で、それこそ「一石二鳥」なわけだ。

WVPRE

最後に、プリアンプなのでボリューム段の構成も重要だ。

WaversaSystemsによると、V-Preのボリューム段は「デジタルリモートコントロール」方式で、0dB~100dBを0.5dBステップで調整する。
やはりフルバランスの回路であるため、左チャンネルの正相/逆相、そして右チャンネルの正相/逆相の合計4チャンネルを、それぞれボリュームコントロールするのが最も大きな特徴の一つと言えるだろう。

これによって、優れたチャンネルセパレーションや洗練されたステレオイメージを構築したという。

WaversaSystems V-Power

WVPower

V-Powerはモノブロック2個構成だ。
各チャンネルは、プリアンプと同様に全てバランス構成となっている。
最も目立つのは、やはり直熱3極管の先頭ランナーと言える300Bがプッシュプール構成でチャンネルごとに2発ずつ装着されている点だ。
300Bはよく知られているように電子を放出するカソード(Cathode)自体で熱が出る直熱3極管だ。
そのため、別途のヒーター(Heater)が間接的にカソードに熱を加える放熱式式よりもはるかに音が官能的である。
また、内部抵抗が790Ωと低く、大電流を流すことが可能で、電流増幅率も5.0と低く、発振が少ないという点も出力管として大きな利点である。
ただし、電圧増加率が3.85と低いため、出力と駆動力が弱いというのが短所である。
V-Powerは、この300Bをプッシュフルで駆動させ、300Bでは驚異的な25Wという大出力を得ている。

WVPower

出力管300Bをドライビングするのは、6H30PIという双三極管(double triode)である。
電圧増幅率が15、プレート電圧が80V(出力管の300Bは350V)で、ドライブ管としてはそれこそ最適のスペックを備えている。
真空管1つで3極管の役割を「ダブル」にできるので、6H30PI一発が300B2個を同時にドライビングする仕組みだ。
そしてV-Powerがフルバランス回路なので、6H30PI一発は正相信号、もう一発は逆相信号を担当し、それぞれプッシュプルで300Bをドライビングすることになる。

V-Powerのトランス構成も注意深く考察する必要がある。
V-Preと同様に全段トランス方式に加え、「ドライブステージ+出力ステージ」で構成された真空管パワーアンプの特性上、Vシリーズの中核と言えるインターステージトランスが2つのステージの間に投入されているためである。

WVPRE

トランスは1ブロック(1つのチャンネル)ごと、合計で7個入っている。
正面から見た時に、後列の左端が電源トランス、真ん中がインターステージトランス、右が出力トランスだ。
前列は全て電源部で、一番左が電源トランス、中央と右側がチョークトランスである。
従って、2つの電源トランスがそれぞれのドライブ管と出力管に電流を供給し、2つのチョークトランスがそれぞれ電流のリップル(ノイズ)を除去する構成である。

出力トランスはスイスのルンダルLL1663P-P、ドライブ段と出力段のカップリングを担当するインターステージトランスはやはり、スイスのルンダルLL1660を採用した。
もちろん、このインターステージトランスはプッシュプル-プッシュプル駆動するので、1 個のトランスが2 つの出力管を全てカバーする。

その後、残りの1つのトランスは直接入力トランスボード上に装着されているため、切削アルミニウムカバーを開けても外からは見えない。
シン·ジュンホ代表によると、ニッケル処理のルンダル製品がボード上に搭載されている。
スイスのルンダル製品は、入力、インターステージ、出力トランスの3つであり、残りの4つのトランス(電源+チョーク)はWaversaSystemsの特注品である。

WVPower

ここでインターステージトランスについて、更に見ていこう。
真空管を経て増幅された信号は、直流電気に音楽信号(交流)が混在している。
電圧が数百Vに達し、この直流を次の真空管やスピーカーに送ることができないため、直流を個別にフィルタリングしなければならないが、この役割がまさに「カップリング(coupling)」、’継手’である。

最終出力管でスピーカーに電気を送る時には、出力トランスを通じて直流フィルタリングして、第1真空管(例えばドライブ菅)のプレートと第2真空管(例えば出力管)のグリッド間のカップリングが必要な場合は、通常はコンデンサ方式を使う。
しかし、コンデンサは直流をフィルタリングするとき抵抗を一緒に使うため、音質が低下するのが問題だ。
また、前述したように、コンデンサ自体の特性と容量によっても帯域と音色が変わることになる。
大容量コンデンサは反応速度が遅く、高域が削られ、低域が衰える致命的な欠点がある。

WVPower

そこで登場したのが、トランスカップリング方式である。
ドライブ菅と出力管の間にインターステージトランスだけを搭載し、コンデンサと抵抗など音質を落としかねない部品を取り除いたのだ。
したがってインターステージカップリング方式は、純粋な信号増幅、素早い反応速度、クリアーな音色、広帯域再生という、3匹、4匹の兎を同時に得ることができる。
もちろん、トランス自体の品質が良質でなければならない前提がある。

トランスカップリング方式のもう1つの利点は、「音楽信号にエネルギーを乗せて送り出せる」ということだ。
つまり、駆動力を向上させることができる。
その理由は、コンデンサカップリング方式とは異なり、エネルギーを吸収して音を減衰させる抵抗が無くなったおかげだ。
トランスカップリング方式の場合、シングル駆動時にトランスが飽和する危険性が大きいが、V-Powerのようにプッシュプル駆動の際には電気が交互に流れるので飽和現象が起きない。
短所は、このインターステージトランスの価格が高いということだ。

WVPower

V-Powerの電源部の構成についても更に見てみよう。
何よりも、電源部の安定性を保障するために最小限のコンデンサのみを使っている点が最も目を引く。
WaversaSystemsによると、ドライブ管を担当する電源トランスには10マイクロファラドのコンデンサが3つ、出力管を担当する電源トランスには47マイクロファラドのコンデンサが3つだけが付けられている。
このように低容量で最小限のコンデンサだけを使い、その代わりに2つの電源トランス+2つのチョークトランスだけでドライブ管と出力管にそれぞれ電気を送る破格の電源部構造だ。
簡単に言えば、電源トランスが各ステージから要求される電気を「迅速かつ能動的で自主的に」供給するのである。

実際に、「コンデンサを最小化した電源部の構成」こそ、後に詳しく述べるが、試聴して際だった部分だ。
既存の大容量コンデンサを電源部に大挙投入し、アンプに予め十分な電力を積んだ状態で聞いていた音とはまったく違っていたのだ。
正確に伝わるか分からないが、「音楽信号の周波数によって、音楽信号が必要とする電圧に応じて、トランスが直接電気を供給」するのだ。

3ウェイ 5ユニット構成の超大型機、Symphony 9

HiFi Clubの試聴室でWaversaSystemsのV-PreとV-Powerに繋がっているスピーカーは、SoundForumの超大型機”Symphony9″である。
3ウェイ、5ユニットという構成もそうだが、試聴室の天井に届くほどの大きさが目を引く。
さらに、中央のツイッターを中心に、ミッド2発、ウーハー2発が垂直に並ぶ仮想同軸型で、その威圧感はさらに大きい。
9インチのウーハーが下にもあり、上にもあり、その威容は直接見なければ想像できないほどだ。

サウンドフォーラムは過去20年間、様々な製品を開発してきたスピーカーメーカーだ。
スキャンスピーク、アキュトン、スカニンなど有名スピーカーユニットも取り扱っている。そのため、ユニットとネットワーク部品の選別に最大の注意を払って製作する会社で、ユーザーの間で評価が高い。
実際、ドライバーユニットはボイスコイルに沿ってピストン運動で音を作り出すため、強い運動で変形する可能性があり、曲がったり凹みにくいコーンの形で製作される。このためサウンドフォーラムはドライバーユニットが持つべき最も重要な要素として、「物理的な運動によって変形しない強い強性と、運動に鋭く対応するために最も軽い重量」の2つを挙げる。

SoundForum Symphony9

結論から言えば、これらの選別原則に立って、今回のSymphony 9に採用されたユニットは、デンマークのスキャンスピーク(ツイーター)と、デンマークのオーディオテクノロジー(ミッド、ウーハー)製品である。
オーディオテクノロジーは、よく知られている通りスキャンスピーク、ダインオーディオを設立したスピーカーユニット製作の鬼才、スカニン(Ejvind Skaaning)が設立した会社だ。
ユーザー達の立場からオーディオテクノロジーユニットがスカニンユニットと呼ばれる理由だ。

試聴

機器構成はこうだ。V-PreとV-Powerの両方がフルバランス設計である点を勘案し、DAC-プリ-パワーの両方でバランス接続した。

  • NAS:WaversaSystems WMiniNAS
  • スイッチングハブ:WaversaSystems WSmartHub
  • DAC:WaversaSystems WDAC3
  • プリアンプ:WaversaSystems V-Pre
  • パワーアンプ:WaversaSystems V-Power
  • スピーカー:Sound Forum Symphony 9
Keri Noble - Auld Lang Syne

Keri Noble – Auld Lang Syne
Best Audiophile Voices VI

ケリーノーブル「Auld Lang Syne」=優先検出されたのは、システム全体の驚くべきS / N空である。女性ボーカル単一の音だけ録音された無伴奏曲なのに、それこそくすみ一つ聞こえない。それとともにウムクトで鮮やかな余韻が重なって、さらに豊かで潤いに聞こえる。これはただ「感じ」の所産や「集中力」のおかげではない。真空管が生まれ的に和音に聞こえる2次倍音を不協和音に聞こえる3次倍音よりも多くの内周は、増幅素子であるからである。とにかくケリーノーブルの唇にぶつかっ音、息が飲む音すべてくっきりと聞こえても横隔膜が上がる気配まで感じられる点で大きく感心した。

Jennifer Warnes - Somewhere Somebody

Jennifer Warnes – Somewhere Somebody
Jennifer Warnes – The Hunter

ジェニファー・ウォーンズ「Somewhere Somebody」=超大型機持って遊ぶ。レビューのために数百回は聞いた曲なのに、男女ボーカルが一緒に歌うには本当の意味が体に感じられることはほとんど初めてだった。男女音色、二人のスタンディングポイント、ここ音源の高低までホログラフィックに近づく。もう一つ注目すべきことは、チョンウムシルをいっぱい満たした密度感ある。音のストランドが空間に満ちてさわやかな香りまで漂うようだった。

Charles Munch - Symphonie Fantastique

Charles Munch – Symphonie Fantastique
Boston Symphony Orchestra:Berloz Symphonie Fantastique

シャルルムウィンスィ指揮、ボストンシンフォニーオーケストラの演奏」ベルリオーズ幻想交響曲第4楽章」=意図してオーケストラを聞いた。まず4楽章前半、舞台に入場するティンパニの歩幅が大きめ大きめである。サウンドステージがそれだけ広く深く繰り広げられるとのこと。また、ティンパニの打撃感がハンパない。各金管楽器群の音色は、リアルに再生され、シンバルの突然の襲撃になど鳥肌が日程度であった。音源に含まれている各音をそのまま放射し、放射する感じ。全体的な印象は、活力、活力、サクサクということだ。特に音量だけ大きな思っていたシンバルが、自分が元のパーカッションという事実を悟らてくれるように、私の胸元まで価格をしてくるそのどっしりとした部分では、両手両足だ聞いた。

Oscar Peterson Trio - You Look Good To Me

Oscar Peterson Trio – You Look Good To Me
Oscar Peterson Trio – We Get Requests

オスカー・ピーターソン・トリオ」You Look Good To Me」=大げさな表現であるが、清音ノートにそのままを移動こうだ。「ベースが開始する前に、すでに演奏レイ・ブラウンの指が弦についていたんだ」。一言でよくマッチングされたハイエンドオーディオで感じることができる、その細かい演奏者たちの気配が、実際に耳に聞こえるのである。オスカー・ピーターソンのピアノも同様。ピアノがこんなに響きと倍音が多くの楽器だったのね、と思う。ライブ録音音源特有の臨場感は、二話と小言だ。

Michael Jackson - You Are Not Alone

Michael Jackson – You Are Not Alone
Michael Jackson – You Are Not Alone

マイケル・ジャクソン「You Are Not Alone」=弱い音は弱く、セン音は難しくなる。ただこれだけである。一切の着色や強調がない。ベースは、ベースらしく鈍重に聞こえる。この間した値の乱れもなく立ち上るマイケル・ジャクソンの弱いボイス!眼科で視力検査するときに自分の視力に合ったレンズが入ってきたときに感じられるその天地開闢の鮮やかさ!サウンドステージのくすみが、糸くず一つない。

Paavo Jarvi - Beethoven Symphony No. 4

Paavo Jarvi – Beethoven Symphony No. 4
Beethoven:Symphony No. 4

パルボ切り非指揮、ドイツカムモピル管弦楽団の演奏「ベートーベン交響曲第4番第2楽章」=よく表現する「スピーカーが消える」という言葉は両側に立っているサウンド柱がなくなるということではなく、中央に広大なステージが出没するというある。この曲がそうだった。また、アダージョ楽章らしく短音点で再現力は、やはり抜群だ。その一方で大音量時にはいつそうしたように、一時一挙にすべての力を抜いて出す。確かにフリーの分解能、アンプの駆動力、スピーカーの帯域バランス、そしてシステム全体のS / N比がとびきり灘。そして清音が終わった時、私自身驚いたのは、一度もこのシステムに真空管300Bが含まれているという事実を意識していなかったということ。一言でスピーカーだけでなく、アンプも消えたのだ。

「Conclusion(結論)」

WVPower

今回、サウンドフォーラムSymphony9マッチングの試聴結果をまとめるとこうだ。
そして、なぜこのような結論が出たのか、その理由と背景を製作者の設計哲学に基づいて考えてみた。

 

活き活きとした活魚のよう、これこそトランス構成の力

レビューのタイトルに仰々しく「大道無門」と付けた理由だ。
音を伝え、増幅して送り出す、一切のよどみや制約、常識、慣習、方程式などない。
大容量コンデンサにあらかじめ電気を蓄えておく代わりに、即時に電気を供給する電源トランスと、チョークトランスの構成効果が絶大だ。
インターステージトランスも、大きく貢献しているとみられる。
コンデンサと抵抗、これらを投げ捨て、ひたすらにトランスだけで音を発するその跳躍には、少しの着色も割り込む余地がない。
電源部をはじめ、全段がよどみなく信号を伝えるので、「直熱」3極菅300Bは更に喜びを増す。
さらに「コンピューター」(CPU)で自分自身に必要なバイアスも自分で制御してくれるのだから、常に最適のコンディションである。

wvpre

マイクロダイナミクス、そしてマクロダイナミックスのほぼ完璧な再現、分解能と駆動力

これは総合的な結果だ。
まず、WDAC3とプリアンプの優秀な分解能のおかげだ。
特にプリアンプに使われた信号増幅管408Aの物性が評判どおり卓越している。
コンデンサの代わりにトランスでカップリングした設計のおかげも大きい。
マイクロダイナミックスはパワーアンプ電源部の駆動力と300Bプッシュプル駆動の効果、そして広帯域をカバーするスピーカーの基礎体力のお陰とみられる。
スピーカーとして大型機が持つ魅力が十分発揮された。
そうだ。広帯域再生は周波数帯域だけの問題ではないのだ。

継ぎ目のない自然な帯域バランス=5ユニットを持って3ウェイで作られたサウンドフォーラムとハイファイクラブのネットワークチューニングの腕前だ。「つなぎ目がない」というのは2つの意味だが、1つは低域中域高域がどれ1つも過不足無くバランスを維持したということで、もう1つは各帯域間のオーバーラップ部分だから、言葉通り「つなぎ目」がほとんど見当たらないほどだということだ。
後者の場合、3ウェイなら継ぎ目が2回出るが、一切の混濁や破綻が感じられなかった。
これはもちろん、「Stop&Go」が完璧なスカニングユニットそのものの物性も大きく一役買ったものと見られる。
アンプ側の理由では、やはり特定の帯域を着色させるコンデンサを意図的に排除した結果である。

WVPower

深くて広大なサウンドステージ、息詰まるほどの静粛性、自然な音色

まずステージを広げて厚く作った功労者は、左右のチャンネルに正相逆相信号まで処理するフルバランス回路である。
これはまた、正相と逆相を後で合わせてノイズをなくす回路の特性上、アンプ側のS/N比を高めるのに大きく貢献したものと見られる。
まるで生で聴くような自然な音色は、全段トランス構成、コンデンサと抵抗の排除、そして広帯域再生が可能な大型スピーカーの資質のおかげだ。
もちろん、2次倍音特性の良い真空管素子の特性的利点も欠かせない。

 

Specification

V-Pre

Inputs2x XLR、3x RCA
OutputsMain 1x XLR、1x RCA
CircuitFull Balanced Circuit
Global FeedbackNone
CouplingAll tr​​ansformer stage without coupling capacitors
Frequency Response10Hz – 47kHz
Volume controlDigital Volume Control
Volume Control Resolution0.5dB
Tube Complement6×4 * 1、408A * 4
Dimensions(WxHxD)320 x 120 x 350(mm)
Weight15kg

V-Power

Output Power at8Ω/4Ω50W / 25W(each channel)
Inputs1x XLR、1x RCA
CircuitFull Balanced Circuit
Frequency Response10Hz〜47kHz
Global FeedbackNone
CouplingAll tr​​ansformer stage without coupling capacitors
CouplingAll tr​​ansformer stage without coupling capacitors
Tube Complement6×4 * 1、408A * 4
Dimensions(WxHxD)320 x 120 x 350(mm)
Weight19.4kg(Each)