m様:スリムライト2回目

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1つの機器でレビューを2回書くのは初めてで、今回は例外です。
前回書いたレビューは、急いで書いたので、いくつか間違いがありました。
あ、間違えというより過小評価していたようです。

通常、出力が小さいアンプはブックシェルフや音圧が高いヴィンテージのようなスピーカーで使うのが一般的な常識です。
言い換えると100W以下のアンプを大型スピーカーにマッチングするのは珍しいという事です。
だから我が家にやってきた80Wのスリムライトは、前回はブックシェルフのプレミアム1に繋げて聞いて、それに基づいてレビューを書いてあります。

写真の左の小さいやつです。
右の大きなメインスピーカーは最初から試す気もありませんでした。

m様WSlim-LITE

しかしブックシェルフで使って悪くなかった、いや良かったですね。
(これでも3000ドルくらいする決して安くはないスピーカー)

ところが先週、大型スピーカー(私の物より少し小さいですが)でスリムライトを鳴らす音を聞を聞いて、私の想像を超えた音が聞こえて驚きました。
どんどんと低音がしっかり飛び出てきてました。
次に、女性ボーカル曲の特定の伴奏楽器で軽いブーミング感が感じられたが、これはアンプの力が足りないのではなく、部屋(ブース)の構造のようでした。
少なくとも力が足りなくて駆動できないという感じではなかったです。

軽い衝撃を受けて、「あれ?我が家でこの音が出せるのか?」という考えが浮かんだ。
私は80Wという出力の数字だけ見て、アンプを無視して思い込みでブックシェルフにつないでしまったのです。

そして次の日の日曜日、家の大型スピーカーにつなぎました。

ああ!!!!
これは!?

そう、私はWaversaSystemsのWAMP2.5Mk2も使っていたので、当然相対的に大きく劣るはずだと考えて、最初から大型スピーカーはWAMP2.5、WSlim-Liteはブックシェルフと構成を考えたんです。
オーディオというのは仕様とビジュアルも絶対に無視できないので。

WSlim-Liteと大型スピーカーのマッチングは想像以上のサウンドを鳴らします。
スケールや繊細さ、低域の駆動力が、サイズが小さくてもWAMP2.5Mk2と比べても大きくは負けません。
(文字どおり大きく負けなくても差は確かにあります)

あまりにWAMP2.5Mk2が優れているので、比較してスリムライトの性能が目立たないが、もしアンプを見ずに音だけ聞いたら、はじめて我が家で音を聞く人はほとんどはWAMP2.5の音だと思うはずです。

誰でもスペックによる先入観があります。
80Wだと分かれば、
「あー、出力がちょっと低いね」とか
「やっぱり出力の限界は仕方ない」と考えます。

しかしスペックに関する情報がなく、これを聞く場合は、果たしてこの音を聞いて、誰がそのアンプ出力が80Wと信じるでしょうか?
アンプを評価する際に駆動力は当然の主要素です。
いくら音色が良くステージングが広くて良くても、駆動力が不足すると、心の片隅が満たされません。
WaversaSystemsに慎重に提案します。
これの出力を80Wではなく150Wと言ったらどうか?

WAMP2.5Mk2の出力が400Wであり、スリムライトの5倍なわけですが、しかし聴感上は5倍どころか、、、2倍も感じられません。
いくつかの原理だろうとしか分からないが、同じ会社の統合アンプに比べて出力が大きく落ちないのは、私たちが知っている常識外の感じです。

ステージングはより確実に広いです。(あ、これは当たり前?)
繊細さとスケールも当然はるかに良く大きい。
ディテールと解像度、立体感、空気感も言うまでもありません。
アンプの差よりも、スピーカーの差があまりに大きいと感じる不思議な(当たり前ですが)現象が起こる事があります。
しばらく、スリムライトと大型スピーカーをメインに使ってみる事になりそうです。
(もちろん、そのあいだWAMP2.5がとても寂しそうにしているだろうが)

スリムライト、申し訳ない。
数日間でも、君を無視していた。

エピソードをもう1つ。
昨日、妻が、
妻「私のスマートフォンのBluetoothにスリムライトが出てくるけれど、これは何?」(※訳注:海外ではBluetooth機能搭載モデルがあります)
私「それは私の体重計アンプじゃないか」
妻「え?じゃあ、あれは本当の体重計なの?」
私「え?」
妻「体重計スリムダイエット?」
私「スリムダイエットではなく、スリム、、あ!これは体重じゃないだろう、、」

m様WSlim-LITE