WaversaSystemsの輸出先のフランスから、「MicroSDカードをSLCタイプに変えたら音が非常に良くなった」という報告が入りました。
WaversaSystemsでテストした結果、「音が良くなるが価格が問題」とのことです。
WaversaSystemsのDACとNASには、ファームウェアのストレージにmicroSDカードを使っています。
システム内部に使われるフラッシュメモリーは、ハイエンドオーディオ機器で使うにはメモリーの寿命でアフターサポートの対応で問題が起きる可能性が高いとの考えでメモリーカードを採用しています。
microSDカードを使うのは最初はマイナスに思えるかもしれませんが、メリットが多いとの判断です。
デメリットは温度変化の影響や、メモリースロットの接続によって起動できないとの報告が数件ありますが、正しく取り付けて再起動することで解決しています。※起動できない時は必ずMicroSDカードを確認してください。
SLCは値段が高い
SLCタイプのmicroSDカードが音が良いという話しに戻りますが、値段が高いという問題があります。
2017年10月現在、ファームウェアを記録するメモリーカードには容量8GのMLCタイプを使っていますが、8G以上の容量が必要というわけではなく、現在のところ4Gでも問題ありません。4GのSLCタイプMicroSDカードだと安いものだと70ドルから80ドルくらいで買えます。
SLCは音質に有利
この情報でMLCのmicroSDカードを試したユーザーの方から「SLCはMLCより確実なアップグレード効果がある」との感想もありました。
※参考:SLCとMLCについて(Panasonic・産業用SDメモリーカード)
https://panasonic.net/cns/sdcard/industrial_sd_j/lineup.html
曲ファイルを置くドライブならともかく、ファームウェアのドライブのメモリーシステムで音が変わるとは、実際に音を聴き比べて実感しないと信じない人も多いと思います。
でもスピーカーを変えてもイヤフォンを変えても「音の違いが分からない」という人はかなりいて、営業してもらってるスタッフさんは「どのイヤフォンを聞いても違いが全く分からず、どれも同じ音に聞こえます」と言ってます。
機会があれば比較してみたいですが、やっぱりちょっと値段が高いので気が引けますね。